2020/10/04

202010月4日 直近のIMMデータから(9/29)

 202010月4日 直近のIMMデータから(9/29)


集計日が9月29日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。


特徴としては、7通貨全てが前週比ネットで売り越しとなり、その額(-35,381)は2月25日の週以来の大幅な数字となったことで、「通貨売り=ドル買い」へと大きく変化しています。ネットポジションでは、「円、ユーロ、スイス、豪ドル、NZドル」が買い越しを維持し、「ポンドとカナダドル」は売り越しになっています。


特に、ポンドは、英・EUとの「離脱協議案」を英国が書き換える「国内市場法案」を可決する可能性が高くなったこともあり(翌30日には下院で可決しています)、前週比でネット-15,709コントラクトの売り越しと、7月28日以来の大幅な売り越しに7週間ぶりにネットで売り越しとなったことです。


豪ドルのネットポジションは、16,339→8,937(-7,402)と前週比では2週間前に前週比で+18,263と14週間ぶりの大幅買い越しから、今回は豪中銀の追加緩和リスクもあり、逆に31週間ぶりの大幅な売り越しとなり、市場参加者の豪ドルに対する期待感の変化が激しい動きとなっています。


ユーロはいつもながら先高期待感が強く、ネット188,116コントラクトと大幅な買い越しを維持しています。今回はロングの55%、ショートの23%をユーロが占めており、EURUSD相場が伸び悩む中でも、ポジションを落とす動きは限定的です。


円は、過去3週間のネットポジションを見ても、22,889→29,581→24,789コントラクトと少額な買い越しを継続しているだけで、大きな変化は見らません。どちらかと言えば、ニュートラルからやや円の先高を意識した動きが続いています。


ただし、先週金曜日にトランプ氏がコロナ陽性となったことはこの数字に反映されておらず、今後の様態を注視する必要がありそうです。


詳しいデータは別表をご覧ください。


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