2020/10/31

2020年10月31日(土)昨日30日、海外市場の動き

 2020年10月31日(土)昨日30日、海外市場の動き


週末・月末の金曜日。マコネル氏発言に米追加景気刺激策の先送りが確実視され、米大統領選とコロナ感染拡大のリスクに動き難い状況は変わらず。米国市場は、株安+金利上昇+資源価格下落。そして、為替相場は、米国市場に入り小幅なドル高の中で、リスク回避のJPY買いも続かず、EURの弱さが目立っている。


欧州株の下げは限定的で、EUROSTOXX50は-0.006%の下げにとどまる。一方、米株は弱く、ダウは一時500ドル超の下げを縮め-157.51ドル(-0.59%)まで回復しているが、アップル決算が期待外れでIT・ハイテク株は弱く、S&Pは-1.21%、Nasdaq−2.45%と下落幅は大きい。


債券利回りの上昇が目立ち、10年債は0.876%(+0.049)と上昇、原油価格は需要減に弱く35.67ドル(-0.49 -1.33%)近くで推移、ブルームバーグ・コモディティインデックスは-2.34%と弱い。


米株は失速気味ながら、予想外に強い米個人所得と個人消費、ミシガンマインド指数とシカゴPMI。一方、ユーロ圏のGDPも強く、CPIも前回から小幅ながら上昇している


為替相場は、週末・月末、誰か勝利するか不透明な米大統領を控えトレンドを狙う動きは少なく、短期売買を狙えるGBP絡みの動きや、EURAUDやJPYクロス等のクロス取引が目立っている。


EURUSDは、強い経済指標にもデギンドスECB副総裁から「第4四半期GDPはゼロかマイナスの可能性」が示唆されるなどコロナ感染拡大による経済への悪影響が懸念され、ECBの追加緩和や財政支出の期待感も強い。欧米市場では一時1.1704まで上昇するも、米国市場では一時1.1640まで下落と、90日MAを割り込む動きが続いている。


USDJPYは、104.13をボトムに104.00の壁を突破できず失速。ポジション調整のJPY売りが続き米国市場で一時104.74まで上昇しJPY安値圏で終了しているが、米大統領選のリスク+ECB・BOEの追加緩和のリスクを残し、JPYが選好されやすい地合いは変わらず。


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21:30 USD 9月 個人所得=0.9%(予想0.4% 前回-2.7→-2.5%)、個人消費支出(PCE)=前月比1.4%(予想1.0% 前回1.0%)、PCEデフレーター=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、PCEデフレーター=前年比1.4%(予想1.5% 前回1.4→1.3%)、コアPCEデフレーター=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.6→1.4%)→ 個人消費は予想外に強くでたが、失業者向けの政府支援が縮小し、追加の新型コロナウイルス経済対策のめどが立たない中、消費支出は第4・四半期に減速する可能性がある。コアPCE前年比は1.5と下方修正された前回を上回るも、FRB目標値2.0%を超えられずインフレが抑制されている。トランプ大統領が8月初めに署名した失業保険給付上乗せ延長の大統領令も個人所得の増加に寄与した。


21:30 USD 第3四半期 雇用コスト指数=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)

21:30 CAD 9月 原材料価格指数=前月比-2.2%(予想0.3% 前回3.2%)、鉱工業製品価格=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.3%)

21:30 CAD 8月 月次GDP=前月比1.2%(予想0.9% 前回3.0%)、前年比-3.8%(予想-4.2% 前回-5.0%)→ 予想外に増加するも、コロナ感染増加に秋以降は経済活動の抑制がリスクとして残る。


22:45 USD 10月 シカゴ購買部協会景気指数=61.1(予想58.0 前回62.4)


23:00 USD 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=81.8(予想81.2 前回81.2)、景気現況指数=85.9(予想 前回84.9)、消費者期待指数=79.2(予想 前回78.8)、インフレ期待1年=2.6%(予想 前回2.7%)、5年=2.4%(予想 前回2.4%)→ 速報値から上方修正され、7カ月ぶりの高水準となった。米大統領選で民主党のバイデン大統領候補の勝利予想が高まる中、3カ月前と比較し、民主党支持者の期待指数が50%上昇する半面、共和党支持者では7%の上昇にとどまった。また、民主党支持者の間で将来の家計を巡る楽観的な見方が大幅に広がり、民主党支持者と共和党支持者の家計を巡る見通しが約4年ぶりにほぼ同水準となった。


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