2020/10/10

2020年10月10日 直近のIMMデータから(10月6日)

2020年10月10日 直近のIMMデータから(10月6日)


集計日が10月6日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。


まず、7通貨トータル・ポジションは前週206,219→195,098(-11,121)と9週間ぶりに20万台の大台を割り込み、通貨の買い越し額は2週連続で減少しています。


トータル・ポジションでは、ユーロの買い越しの減少が目立つていどで、引き続き、「円、ユーロ、豪ドル、NZドル」はネットで買い越しは変わらず、「ポンド、カナダドル」も売り越しでこれらの分類に変化は見られません。


ユーロは、ネットポジションは買い越しで、188,116→174,308(-13,808)と、8月25日のピーク211,752から減少していますが、直近4週間の平均は182,956で小幅な低下となっています。構成を見るとEURは買いポジションの53%と相変わらず大きなポジションを占め、売りは24%にとどまりユーロ先高を意識したポジションとなっていることに変わりありません。


円は、ネットポジションは買い越しで、27,489→21,102(-3,687)と減少は2週連続となりますが、下げ幅は限定的で、過去9週間の平均値24,547と比較しても変動はとぼしく、USDJPY相場の方向性の無さと比例しているのではないでしょうか? 構成を見ると円は買いポジションの11%、売りポジションの10%と数字でも示されている通り若干の買い越し増となっていますが、ポジションの偏りの巻き戻しによる変化も鈍いと考えます。


ポンドは、ネットポジションは売り越しで、−12,745→-11,298(+1,447)と10月15日の英・EU離脱協議の期限(延長の可能性)にもかかわらず、何らかの合意期待も残り売り越し額も限定的。構成を見るとポンドは買いポジションの9%、売りポジションの22%と、小幅ながら売りを選択しています。


豪ドルは、ネットポジションが買い越しで、8,937→10,847(+1,910)と

9月15日に売り越しから買い越しに変化し4週間目となりましたが、買い越し額に伸びは見られず、消極的な買い越しとなっています。構成を見ると豪ドルの買いポジションの14%、売りポジションの21%と、売り先行の流れが続いています。


カナダドルは、ネットポジションは売り越しで、−18,948→-18,047(+901)と3月10日から31週続く売り越し状態は変わらないものの、金額は小幅にとどまっています。構成を見るとカナダドルの買いポジションの5%、売りポジションの16%と、売り先行の流れの変化は見られません。


詳しくはデータを参照してください。


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