2020/10/29

2020年10月29日(木)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年10月29日(木)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


欧米コロナ感染の再拡大に、欧米株は大幅安で、資源価格も大幅下落。米大統領選も不透明で投票後もすぐに結論が出せないリスク。米追加経済対策の遅れなどリスクは山盛り。もちろん今日の日本株の動きは心配で気になる。


為替相場は、米国市場でドル買いは弱まるも、欧米市場を通じてドル買いが選好され全面高。

CADはカナダ中銀が国債購入の削減のサプライズに売りの流れ変わらず。EURは主要国でコロナ感染の再拡大に部分的なロックダウンの動きを警戒し株安+債券利回りの大幅低下に弱く、ECB理事会もリスクに。GBPもコロナ感染再拡大にジョンソン首相がロックダウンを導入するリスクが高まり下落から、英EU通商協議の11月初め合意期待もあり下げ止まる。JPYはリスク回避の動きに選好されるも114円の壁を破れずやや反発へ。TRYは通貨防衛に売り弱まるも流れは変わらず。


EUROSTOXX50は-3.49%。ダウは-943.24(-3.43%)と下落、S&PとNasdaqも下げ幅を拡大し、VIXは一時40.52まで下落し40.28(+20.78%)と6月15日以来の高水準を記録。


米10年債利回りは0.773%とほぼ同水準で推移、需要減に原油価格は37.32ドル(-5.71%)と下げ幅を拡大し、ブルームバーグ・コモディティインデックスは-1.94%と大幅下落へ。


為替市場は、欧州市場の下落から、米国市場では米株の大幅安の流れにも債券市場は予想外に冷静で、ドル売りも一服へ。


EURUSDは、欧州ではコロナ感染再拡大に欧州委員会は「憂慮すべき事態に直面」とあり、フランス、イタリア、そして、メルケル独首相も「極めて深刻」とし部分的ロックダウン措置を発表。今日29日のECB理事会でもサプライズがないとも限らない。アジア市場の1.1788を高値に欧州株安に一時1.17178まで値を下げるも、米国市場では一時1.1760まで値を戻し1.1750近辺で推移。


USDCADは、カナダ中銀が予想通り政策金利0.25%の据え置きを決めたが、資産購入プログラムを再調整し長期債にシフトとはいいとして、国債購入を週最低50→40億カナダドルに減額を発表したことで、CAD売りが強まりUSDCADは一時1.3334まで上昇し1.3310台と高値圏で推移している。中銀は今年の成長見通しを上方修正してはいるが来年は下方修正へ。資源価格の大幅安も影響している可能性も。


USDJPYは、主体性がないと言えばそれまでだが、取り巻く多くのリスクのヘッジとしてJPY買いが選択される流れは変わらず。欧州株の大幅下落+欧州主要国の債券利回りの低下もあり、クロスでのJPY買いに後押しされ、一時104.114まで下落するも、104.00の壁を割り込めず失敗。その後は104.45まで値を戻し104.30台で推移。引き続きJPY高傾向は変わらず。


USDTRYは一時8.31585まで上昇から、トルコ中銀がTRY防衛措置を講じる何とか売り圧力は弱まるもUSDTRYは8.2513と前日比でみると弱さがは変わらず。TRYJPYも12.580(-1.26%)と下落。