2017/08/12

2017年8月12日(土曜) 米消費者物価指数(CPI)後の動き


2017年8月12日(土曜) 米消費者物価指数(CPI)後の動き

ご存じの通り、注目の米CPIは総じて弱く、直後からドル売りが強まるも、欧州主要国の株安+債券利回り低下にもかかわらず、米株高+米10年債利回りの上昇に支えられドル売りも弱まる。

しかし、米2年債利回りは低下し、週末の北朝鮮リスクも残りドル買い戻しも力が入らず。ラブロフ・ロシア外相の「北朝鮮を巡る緊張の緩和に向けロシアと中国による共同計画がある」との発言で緊張もやや緩和気味で。

米CPI直後の変動を除くと現時点ではUSDCAD(-0.40%)、NZDUSD(+0.33%)と強いが、他の主要通貨も上下変動するも前日比では変化はそれほど大きくならず。

USDJPYは米CPI直後の108.72~109.40の上下変動となりレンジを向けだせず、109.10近辺で推移している。

EURUSDは、独CPIは予想と前回と変わらず動けず。仏CPI前月比-0.4%と予想通りながら前回よりマイナス幅が拡大。米CPIを受け1.17500近辺をボトムに一時1.1835と1.18の大台乗せを達成し、1.1780~20のレンジで推移。

GBPUSDは、欧州・米国市場の序盤は1.2950~1.300のレンジで推移。米CPIを受け買いが強まり一時1.3000の大台を回復。結局は、1.2940~1.3010のレンジで上下変動し、1.2980近辺で落ち着いている。

注目の米CPIの前月比0.1%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.7%(予想1.8% 前回1.6%)、コア前月比0.1% (予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)→ 前月比は予想外に弱い。

欧州株と新興国株価は低迷するも、米株は上昇。独英10年債券利回りは低下するも、米債の利回りは小幅上昇。ただし、2年債は1.3%まで低下し6月中旬近くの水準へ逆戻り。

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GER 7月 消費者物価指数(CPI)・確報値=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)、消費者物価指数(HICP)・確報値=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)、HICP・前月比=0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、HICP・前年比=1.5%(予想1.5% 前回1.5%

FRN 7月 消費者物価指数(HICP)・確報値=前月比-0.4%(予想-0.4% 前回-0.3%)、前年比0.8%(予想0.8% 前回0.8%、)

USD 7月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.7%(予想1.8% 前回1.6%)、コア前月比0.1% (予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)→ 

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カプライン・ダラスレイン連銀総裁講演=今年のGDPは2%を少し上回るペースで成長。バランスシート縮小を始めるのが健全。欧州経済は昨年より改善。中国の成長率6.5%は持続不可能の可能性も。

ラブロフ・ロシア外相=北朝鮮を巡る緊張の緩和に向けロシアと中国による共同計画がある。北朝鮮がミサイル実験を凍結する一方、米国と韓国は大規模軍事訓練を一時停止する。