2017/08/29

2017年8月29日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月29日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

早朝の北朝鮮による日本の上空を横切る弾道ミサイルの発射に、リスク回避の動きが強く「株安」+「債券買い(利回り低下)」へ。そして為替市場はリスク回避時に買われることが多い「JPY&CHF」の上昇が目立ち、逆に売り圧力が強まるAUD+NZDも、EURUSDがリードするドル売りの、売りから買いへと変化し、USDCADも前日のCAD売りから原油高の影響もあり流れは急変、ドルは全面安の形相を呈している。

日経平均株価は取引開始から下落して始まり結局は19,362.55
(-87.35-0.45%)と下落、欧州株もEUR STOXX50が1.3%近く下落するなど、独英株も大幅に値を下げ、独英債券は買われ利回りは低下している。

EURUSDは、1.20の大台を前にして1.1980台で上げ渋っているも、強い独GfK消費者信頼感や、欧州株安+債券買い(利回り低下)のリスク回避のEUR買いが強まる。オプションストライクが集中する1.20を上回ると、投機筋のストップをも含め買いが加速し一時1.2070まで上昇、2014年末の水準1.2097を意識したくなる。

USDJPYは、北朝鮮のミサイル発射による緊張の高まりに、前日までの弱きな円相場の流れは一変。リスク回避時に買われることの多い円相場の本領を発揮した動きに、アジア市場では108.33まで、欧州市場では108.40まで円高が加速し、逆に109円を回復できずにいる。108円を割り込むと市場のセンチメントがさらに円買いへと加速する可能性はあるも、北朝鮮リスクによる円高には限界があるように思えてならない。


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ユンケル欧州委員会委員長=英国のEU離脱に関する方針文書には満足できず。離脱条件が決定されるまでは、英国との貿易交渉は行わない。