2017/08/15

2017年8月15日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月15日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

欧米が先行する株高に日本株も上昇、米国市場の小売、NY連銀製造業景気指数、輸入物価指数を前に、独GDPと英消費者物価指数(CPI)が目先の重要なイベントに。

本日の英CPIは非常に重要です。GBPUSD、EURGBP、GBPJPYの流れが決定すると言っても過言ではないでしょう。また、このクロスの結果でEURUSDやUSDJPYまでも影響を受ける可能性も残っています。

その前に発表された、独第2四半期GDPは速報値では、前年比2.1%(予想1.9%)と強い数字となりましたが、EURUSDの上昇はみられませんでした。

なみに、英CPIの予想値ですが=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想2.7% 前回2.6%、コア前年比予想2.5% 前回2.4%、小売物価指数・RPI前月比予想0.1% 前回0.2%、RPI前年比予想3.5% 前回3.5%、RPIX前年比=予想3.7% 前回3.8%と、前年比が2.7%を上回るのか、それとも、下回るのかを最も注目しています。

USDJPYは、週末の加速した北朝鮮リスクネタも弱まり、北朝鮮が「米国の行動をもう少し見守る」と軟化、話し合いの道を残す対応にリスク回避の巻き戻しが続いています。加えて日本株高の影響も受け109円台を超え110.50を意識したのか110.45円を高値上げ止まっていますが、売り圧力はそれほど強まってはいません。円相場はGBPJPYの変動の影響を受けはすく、今日の英CPIの数字には注意。

EURUSDは、1.18の大台を回復できず、北朝鮮リスクの後退やEURGBPの売りの影響を受け、予想を上回る独GDPにもEUR買いは見られず上値を切り下げていますが、多くの市場参加者は今日の英CPI待ちでEURGBPの変化を期待しています。

GBPUSDは、今日の英CPI待ちで動けず。ただし、結果には素直に反応しやすくなっています。変動に要注意。


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ホワイトハウス声明=米大統領が日米首脳電話会談で
北朝鮮による米国や韓国・日本などの同盟国に対する脅威や行動に対応し防衛する用意がある。

中国商務省=トランプ米大統領が中国の知的財産権侵害の実態調査を指示したが、米国が貿易関係に損害を与えた場合は自国の利益を守るための行動を取る。

豪中銀議事録=国内経済は数年間「潜在成長率を上回る」成長を遂げる兆しがあるが、家計債務や豪ドル高が見通しに対するリスク。

豪中銀議事録=中銀は今後数年間、成長率が3%前後で推移し、インフレ率は緩やかに上昇すると予想。

豪中銀議事録=住宅市場の状態と家計債務は引き続き注意深い監視が必要。金利据え置きにより「低インフレ環境下で、高水準の家計債務に絡むリスクのバランスを取る」必要があったと指摘。

豪中銀議事録=通貨の一段の上昇は消費者物価を圧迫し、成長と雇用見通しを押し下げる可能性があると警告

豪中銀議事録=賃金上昇率について、雇用が加速すれば上向くと見ている。ただ、家計債務は可処分所得の190%に膨らんでおり、早期利上げは検討していない。

北朝鮮の金正恩委員長=朝鮮半島周辺で危険な妄動を続けるなら、既に明らかにした通り重大な決断を下すが、米国の行動をもう少し見守る。