2017/08/21

2017年8月21日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動きと

2017年8月21日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動きと

週明け月曜日、北朝鮮リスクの高まりに、株安+債券回(利回り低下)+円買いの流れが強まり、クロスで円は全面高。EURUSD+GBPUSDでは積極的なポジションメークは難しい。

本日から米韓軍事演習が始まることで、北朝鮮が強硬姿勢を崩さずリスク回避の流れが強まっています。

「株売り+債券買い」のリスク回避の動きとなり、為替相場では、円高が他通貨に対しても目立ち、USDJPYが109円を割り込み、EURJPYが128円を割り込み、「リスク回避の円買い」パターンに入っています。

日経平均株価が-77.28(-0.40%)と下落、中国株は堅調に推移するも、欧州市場に入ると株安の流れとなり、債券利回は小幅上昇を維持できず、逆に前日終値水準を割り込み弱含みで推移しています。

今後も北朝鮮の動向で相場が変動しそうですが、週後半になると、「カンザスシティ連銀経済シンポジウム」にドラゴECB総裁とイエレンFRB議長が参加し講演を予定しています。市場参加者はサプライズを期待してはいませんが、どのような発言が飛び出すかは、当日にならなければ解りようがなく、積極的に動きにくい状況となっています。

それまでは、北朝鮮リスク(今後の行動次第ではありますが、目先は思惑が先行しています)で、EURJPYが売られ「EURUSDが弱い」、GBPJPYが売られ「GBPUSDが弱い」図式が、ある程度は続く可能性も意識する必要がありそうです。


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USDJPYは、テクニカル+リスク回避の円買いが止まず。北朝鮮リスクの決着がつくか、市場が円ロングの偏りに警戒感を示すまでは、どこまで円高が進むかを見とどめる日和見主義。(ただし、オプションでは円コールの買いを継続中)

EURUSDは、ジャクソンホールのドラギECB総裁発言の期待感はみられず、ニュートラルとの意見が主流。しかし、結果的に「つい発言」のサプライズが好きな総裁だけに、無視もできず。(ただし、オプションでは、ユーロプットの買いを継続中)

AUDUSDは、期待すると裏切られる通貨で変わらず。豪中銀は、政策変更は当面なしと宣言するも、米朝間の緊張拡大の蚊帳の外で、予想外に底堅い。


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