2017/08/09

2017年8月9日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月9日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

先週末の米雇用統計から始まったドル買いへの流れの変化は、11日の米CPIを待たずに、昨日は強いIBD/TPIPP(米経済楽観指数)と、強いJOLTS(労働移動調査)の求人件数にドル買いが加速。そして、北朝鮮リスクの拡大に安全資産が選好する動きが続いています。

北朝鮮は小型核兵器を保有、核兵器は最大60発を持っているとの米国発の報道や、朝鮮中央通信が「北朝鮮がグアム島への攻撃を仕掛ける可能性」を報道し米国を威嚇し、一方のトランプ大統領は売り言葉に買い言葉なのか、北朝鮮を威嚇する動きを示し、リスク回避の流れにン円買いが選好されています。

日経平均株価は-257.30(-1.29%)と大幅下落、アジア各国の株価も総じて軟調に推移しています。一方、安全資産の債券は買われ利回りは低下し、北朝鮮リスクの高まりに典型的なリスク回避のパターンとなっています。ただ、日本は当時国に入る可能性は高く、円独歩高の流れの継続も考えにくいものがあります。

今日のUSD 第2四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比予想0.8% 前回0.0%、単位労働コスト・速報値=前期比予想1.1% 前回2.2%は、最重要な指標ではありませんが、投機的な動きの材料にされる可能性がありますので、注意してください。


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USDJPYは、日本株の下落+リスク回避の円買い、米債先物利回りの低下に、8月4日の安値109.84を割り込み一時109.74まで下落しましたが、円クロスが売りから買いへと変化し、特にGBPJPYは142.46→143.30まで値を戻し、USDJPYも110円台を回復していますが、北朝鮮リスクは残り大幅な円売りも難しそうです。

EURUSDは、1.1800の心理的な壁を割り込み、Dailyの終値も1.1750台と回復できず、米CPIの結果待ちの動きに入っています。北朝鮮リスクでは逆にEUR買い要因となりますが、アジア市場では一時1.1719と昨日の安値1.1715とほぼ同水準まで下落し、戻りも1.1750台と限定的で1.1800の大台を回復するまでは強気になりにくい状況となっています。

GBPUSDは、1.3000の心理的な壁を割り込み、Dailyの終値もGBPJPYの売りの影響もあり、上昇力は乏しい結果となっています。北朝鮮リスクではGBP買い要因となり、アジア・欧州市場の序盤では1.2970をボトムに下げ止まり、EURGBPの買い、GBPJPYの買い戻しの影響もあり1.3000の大台を回復し1.3020台まで値を戻しています。




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