2017/08/04

2017年8月4日(金曜)昨日3日、海外市場の動き

2017年8月4日(金曜)昨日3日、海外市場の動き

BOE(英中銀)の発表にGBPは急落! 本命の米雇用統計へと焦点は移る! 失業率・非農業部門雇用者数・賃金上昇を注目。

BOEは予想通り金融政策を据え置き、利上げ支持者が3名から2名に減少。インフレ・レポートは英成長とインフレ見通しを下方修正しポンドは急落。ただし、政策金利は市場予想より上昇する必要性と前倒しされる可能性をも示唆(複雑ですが結果は、英金利は低下、英株高、GBP売り)。

為替相場は、急落したGBPUSD(含むAUDUSD)を除き、ドル売り傾向に、DXY(ドルインデックス)は前日終値を割り込み92.804(-0.032)まで小幅下落。主要国の金利低下に円は上昇、USDJPY-0.71%、(GBPUSD-0.65%)、GBPJPY-1.33%、CADJPY-0.82%、AUDJPY-0.96%など円は全面高。

独英債券利回りは低下、米10年債は前日比2.271→2.2212%へ、2年債も1.359→1.339%へ低下。ダウの動きは鈍く+9.86(+0.04%)、S&PとNasdaqは小幅下落へ。FTSEはBOEの緩和縮小の先送り期待に0.85%上昇、原油価格(WTI)は終盤にかけて低下し49ドルを割り込む。

USDJPYは、BOEの決定を受けた欧州金利の低下と、弱いISM非製造業PMIに米金利も低下し日本と主要国との金利差は縮小。GBPJPYの売りがリードするクロスでの円買いに、USDJPYは110.00を割り込み終盤にかけては109.87まで下落し戻りも限定的。(この水準で下げ止まれば反発の可能性もあるのですが、米雇用統計をみるまでは分からず)

GBPUSDは、欧州市場に入り1.3217をボトムに強い英PMIに1.3268まで一時上昇するも、BOEは予想通り金融政策を据え置くも、利上げ支持者のフォーブス氏が退官し3名→2名に減少し、期待したホールデン・チーフエコノミストは反対へと動く。成長見通しと賃金の伸びを下方修正したことで、債券利回りは低下し、GBPUSDは1.3240台→1.3112まで下落、戻りも1.3155と鈍い。(1.32台からの下げ幅は以外にも限定的との印象も)

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アトランタ連銀GDPNow=米第3四半期FGDP予測値は4.0%と強い。

BOE金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きを予想、資産買い入れ枠4350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを6対2で決定。

四半期インフレ・レポートは、成長見通しと賃金の伸びを下方修正。EU離脱が経済を押し下げる恐れもある。5月以降の景気見通し悪化で、物価上昇率が賃金の伸びを上回り、個人消費を圧迫。個人消費と企業投資の悪化見通成長見通し(5月との比較)を、2017年1.9→1.7%、2018年1.7→1.6%、インフレ率は10月の3.0%前後をピークに1年後は2.6%弱へ低下。

議事録を発表、英経済が8月の中心予想とおおむね一致した道筋をたどる場合は、やや大幅に金融政策を引き締める必要の可能性もある。

カーニーBOE総裁会見は、ポンドの下落が実質所得を削減させた、今後1年以内に利上げを開始して、3年間は予想より若干高めに政策金利を引き上げる必要も。EU離脱の不透明感が経済に対してマイナスへ。ブレグジットを巡る不透明感は、経済がインフレを押し上げることなく、以前ほど速いペースで成長できないことを示唆。成長が小幅に改善するだけで利上げが前倒しされる可能性がある

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USD 週間新規失業保険申請件数=24.0万人(予想24.3万人 前回24.4→24.5万件)、4週間平均推移=予想 前回244万件→ 予想より改善へ

USD 7月 総合PMI・確報値=54.6(予想 前回54.2)、サービス業PMI=54.7(予想54.2 前回54.2)→ 前回を上回り1月来の高水準

USD 6月 製造業受注=前月比3.0%(予想3.0% 前回-0.8→-0.3%)、除く輸送機器・前月比-0.2%(予想 前回-0.3→-0.1%)、耐久財受注・確報値=前月比6.4%(予想0.0% 前回6.5%)、除く輸送機器・前月比0.1%(予想 前回0.2%)→ 製造業受注はほぼ予想通りながら前月分は上昇修正へ。耐久財受注の前月比は予想外に大幅拡大、

USD 7月 ISM非製造業景気指数=53.9(予想56.8 前回57.4)→ 新規受注と雇用が弱く、予想を大幅に下回り2016年8月来の低水準

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