2017/08/09

【余談ですが】 

【余談ですが】 

日本は盛夏。暑さが続きます。

トランプ大統領は『世界がこれまで目にしたことのないような炎と猛威に直面することになる』と北朝鮮を強く威嚇したともとれる発言をしました。もっともどこまでが本心で、どこまでがブラフなのかは判断のしようがありません。

朝鮮中央通信は、北朝鮮は長距離弾道ミサイルを「グアム島周辺への包囲射撃を断行する作戦案を慎重に検討していた」と警告する内容を報道しています。また、小野寺防衛相や安倍首相を名指しで非難し「日本列島ごときは一瞬で焦土化できる能力を備えて久しい」と威嚇する記事も報じています。

北朝鮮は小型核兵器を保有、核兵器は最大60発を持っているとの米国発の報道や、先日の北朝鮮の潜水艦発射型の打ち上げ実験の成功もあり非常に危惧される事態となっていることは確かなのでしょう。

日経平均株価はこの報道の影響を受け、一時280ドル近く下落し、為替市場は有事の円買いのセオリーに従い、USDJPYが110円を割り込み一時109.75まで下落し、クロスでもAUDUSDが一時86.27円まで下落し、GBPJPYも8月3日の高値146.79からGBP売りの流れに続落し、今日は一時142.47まで続落するなど、円高傾向を維持しています。

ただ気がかりなのは、日本が当事国になりうる可能性が非常に高い状態で、円はいつまでも安全資産としての価値を維持することができるのでほうか? そう考えると過度の円高期待は慎むことも選択肢ではないでしょうか?


ところで昨日のドル買いの引き金はすでにご存じの通り、IBD/TPIPP 経済楽観指数とJOLT労働調査が強く主要国通貨に対してのドル買いと、円クロス(ショート)の巻き戻しによる結果的な円高でした。さすがに、クロスで円が全面高の時は、何があってもUSDJPYは下落するのも常と考えてもいいでしょう。

それにしても、過去にIBD/TPIPPとJOLTで大きく相場が動いたことは少なく本当は驚いています。昨日はいったい何があったのでしょうか? 先週末の強い米雇用統計といい、11日のCPIが強いことを期待しているのでしょうか? それとも・・・・・北朝鮮問題とは別になにか他の要因でもあったのでしょうか? あまり深読みすると目先のテクニカルの変動についていけなくなりますので、この辺でこれ以上考えることは止めにします。