2017/08/19

2017年8月19日(土曜)昨日18日、海外市場の動き

2017年8月19日(土曜)昨日18日、海外市場の動き

バノン氏辞任のウワサでリスク回避の巻き戻しが強まりドル買いへと相場が動くも、実際の辞任報道後では債券・株・為替の動きも限定的。

欧米株価は下落、米債利回りはバノン氏の辞任に小幅上昇、原油価格は米原油リグ稼働数減少に上昇。

為替相場は、欧米株価は続落するも、原油価格・商品価格の上昇と、債券利回りの上昇など、バノン氏辞任に伴うリスク回避の巻き戻しに、USDCAD(-0.76%)は下落、AUDUSD(+0.52%)、NZDUSD(+0.38%)は上昇へ

欧州株は弱くEURO STOXX50-15.94(-0.46%)、米株は下落から始まり一時値を戻すも、終盤にかけては再度下落し、ダウ-76.22(-0.35%)、S&P500-4.46(-0.18%)、Nasdaq-5.39(-0.09%)。

欧米の債券利回りは小幅な上昇にとどまり大きな変化は見られず、米10年債利回りは前日2.185→2.1939へ小幅上昇、2年債も1.2956→1.3054%と1.3%台を回復。

原油価格(WTI)は46ドル台から48台を回復し48.51ドルで終了。商品価格は強く、ドルインデックス(DXY)は下落へ。

USDJPYは直近の円高を更新後に反発へ。アジア市場の110.37を高値に、大枠109円~111円のレンジの下限を再び割り込み、週末リスクの回避に円買いが強まっている。8月11日の安値108.73をも割り込み売りが加速し108.60でようやく下げ止まるも、米株と米債利回りを見ながらの動きで3日連続の下げが続いた。バノン氏辞任のウワサが広まると、リスク回避の巻き戻しに円売りが加速し109.60まで値を戻し、実際の辞任の報道にも、米株は弱く、債券利回りの上昇も限定的で、109.10台まで値を下げて終了。

USDCADの下落(カナダドルの上昇)が目立った。アジア市場の1.2691を高値に、1.2630~75のレンジからカナダのCPI前年比が予想通りながら1.0→1.2%へ上昇しトリム前年比は1.3%を強く、発表を受けて、1.2660台→1.2575まで急落。一時1.2607まで値を戻すも、原油価格の上昇やバノン氏辞任によるリスク回避の巻き戻しに1.2557まで値を下げ1.2580台で終了している。


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ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=97.6(予想93.9 前回93.4)→ 期待指数が大幅拡大し予想を上回るが、1年、5年先のインフレ期待は前回から低下へ


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ティラーソン国務長官=人種差別主義を非難し、国務省をより人種的に多様にすることを確約。

トランプ大統領=スティーブン・バノン首席戦略官兼大統領上級顧問を更迭→ 白人至上主義を助長する保守強硬派の代表とみられて、コーン国家経済会議(NEC)委員長やムニューシン財務長官らと対立しているとのウワサも多数。

著名投資家のアイカーン氏=トランプ大統領の特別顧問を辞任。

フィンランドで負傷者多数、テロ攻撃の可能性は否定できず。

米原油リグ稼働数は先週から3基減少→ 原油価格の上昇要因となる。

カプラン・ダラス連銀総裁=2017年の米GDPは2%をやや上回る水準を予想。米個人消費の力強さは米経済を支えている。