2017/08/17

2017年8月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は軟調に推移、米債利回りは小幅上昇し推移。直近の為替市場は今後の金融政策の見通しの変化に敏感に反応しており、本日の欧米市場で発表される英小売売上高、ユーロ圏CPI、ECB理事会議事録、そして、米鉱工業生産や設備稼働率が注目されます。

USDJPYは、北朝鮮リスクに円買いが強まり108.70円台へと下落したかと思えば、その反動やリスク選好の流れに111円近くまで上昇。そして、昨日は、トランプリスクとFOMC議事録のハト派的な内容に値を下げ、今日は逆に109.67まで下落と、円相場への決定的な材料が乏しい中での上下変動になかなか決め打ちできにくい展開となっています。基本益な相場は108~115円を決めつけ、抜けたが撤退の覚悟で臨む以外なさそうです。

GBPUSDですが、直近では英国発で重要なCPIと雇用統計の発表がありました。今日は小売売上高が発表され、昨日の雇用統計に続き強い数字にでもなれば、さらに上昇力が高まることが予想されます。

EURUSDは、久々にドラギECB総裁が参加することで、市場が何かの変化を期待していた、7月25日のジャクソンホールで開催の年次シンポジウムですが、昨日の報道では「金融政策に関する新たなメッセージは出さない」、「ECB理事会の合意に沿って政策に関する議論は秋まで控える意向」との内容に失望感が見られました。

しかしながら、昨日は終わってみれば、米国発の材料と強い英雇用統計に、底値から100ポイント以上も上昇し、1.18を再度試す動きとなっています。今日のECB議事録でサプライズがないとは限りませんが、なにもなければ、1.1700~1.1850のレンジで様子見が続きそうです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※