2017/08/18

2017年8月18日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年8月18日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧米株は弱く、欧米債券利回りは低下し、円高は止まらず流れはリスク回避行動。AUD+NZD+CADの資源関連通貨も上昇する反面、EUR+GBPの動きは鈍い。

EURO STOXX50は-0.81%低下、米株は低下してスタート。独英債券利回りは低下気味で、米債利回りは上昇から低下へと変化。

週末リスクの回避行動は先週末と同じで、北朝鮮リスクが頭をよぎり、トランプ政権への政策実行能力の危惧に、税制改革やインフラ投資の実行が遅れるか、できなくなるリスクへの警戒感も。

さらには、FOMCの利上げ期待度が低下し、ECBの資産縮小のガイダンス変化も先送り気味で、スペインでの連続テロ攻撃の新たな危惧も心配へ。


USDJPYは、アジア市場の110.37を高値に、大枠109円~111円のレンジの下限を再び割り込み、週末リスクの回避に円買いが強まっている。8月11日の安値108.73をも割り込み売りが加速し108.60でようやく下げ止まるも、米株と米債利回りを見ながらの動きで3日連続の下げへ。

USDCADは、アジア市場の1.2691を高値に、1.2630~75のレンジからカナダのCPI前年比が予想通りながら1.0→1.2%へ上昇しトリム前年比は1.3%を強く、発表を受けて、1.2660台→1.2575まで急落。引き続き安値圏での取引となっている。

AUDUSDとNZDUSDもリスク回避の流れに関わらず上昇が続き、AUDUSDは0.7930台を回復、NZDUSD0.7335と前日の高値と同じ水準まで上昇している。

EURUSDは、トランプ政権への不信感のドル売りと、ECBのハト派変化とユーロ高を懸念する発言のEUR売り材料に挟まれ、アジア市場から1.1708~1.1774のレンジで、大枠で1.1720~60の狭いレンジで方向感は定まらず。

GBPUSDは、アジア市場の1.2863を安値に、ドル安要因以外に積極的に買う材料も乏しく1.2900をなかなか超えられずにいた。ストップを試す投機的な動きなのか、前日の高値1.2909を抜けると1.2916まで上昇し買い一服。一時1.2873まで値を下げ結局は上下の中間地点で落ち着いている。