2017/08/03

2017年8月3日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2017年8月3日(木曜)アジア・欧州市場の動き

市場の関心は明日4日の米雇用統計、その前に、今日のBOE金融政策委員会。

午後8時のBOE金融政策委員会は今日のメイン・イベントで、政策金利0.25%と資産か入れ枠4350億ポンドの据え置きは間違いないと思われますが、重要なのは四半期のインフレレポートと8名の政策委員会メンバーの内、何名が利上げに投票したかで、その結果で相場が動くことはま間違いありません。

前回5月11日の金融政策委員会後に発表となった、四半期インフレレポートでは、成長の鈍化とインフレに進行に相場が動いたことは記憶されている方も多いことでしょう。ポンド安によるコストプッシュデフレを意識したのか、時間をかけながらもポンド高へ動く材料となっていました。

前回6月15日の金融政策委員会では、7対1で利上げ支持者が1名のところ、5対3で3名が利上げを支持したことで、ポンド高に動いたことも記憶に新しいところです。ちなみに今回の予想は6対2(2名利上げ)で前回は5対3(3名が利上げ)より利上げ支持者が減少すると思われていますが、はたして結果はどうでしょうか?

このように今日は、この二つのポイントを注目して見てください。

今日のアジア市場は、日本株は軟調に推移し、日経平均株は何とか2万円の大台を維持していますが、前日比-50.78(-0.25%)と弱く、米債先物も利回りは軟調に推移しています。

為替市場は、AUDUSDとNZDUSDの下げ幅は大きく、対ドルのみならず他の主要国通貨でも弱さが目立っています。市場では、今日のBOEと明日の米雇用統計など、相場変動リスクが高く、リスク回避の動きと言われていますが、利上げできる通貨の上昇とは異なり、ドル売りの流れに便乗した反動ではないでしょうか?

AUDUSDは、早朝の0.7969を高値にテクニカルでも200週MAの0.8000から利食いの売りが活発となり、早朝発表となった、豪貿易黒字は8.56億豪ドルと予想18億豪ドルを下回り0.7910台でまで下落してようやく下げ止まっています。0.79台を維持できれば、0.7900~0.8000のレンジ入りの可能性も期待できます。

EURUSDは1.18台を維持し、GBPUSDは1.3200台を維持し、共に上昇傾向を維持していますが、今日のBOEと明日の米雇用統計の2大イベントを控えて、利食いの流れが選好しやすい状況は変わっていません。

USDJPYですが、110.20-30~110.80-00のレンジで、円ベア派は買い、円ブル派は売りの二極化の流れが続きそうです。

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