2017/08/09

2017年8月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年8月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は小幅下落からスタートし、IBD/TPIPP 経済楽観指数とJOLT労働調査が強く上昇へ。米10年債利回りは底堅く2.27台半ばまで上昇。原油価格(WTI)はサウジの供給削減を受け、一時49.79ドルまで上昇するも逆に一時49ドル割れまで下落後に再反発。

市場がこんなに注目していたとは驚きながら、強い米景況観指数と米雇用関連の数字に反応し、23:00時から為替市場ではドルが全面高へ。

NFIB小規模ビジネス楽観度は、105.2(予想103.5 前回103.6)と強く、23:00時に発表の、IBD/TPIPP 経済楽観指数は、52.2(予想50.6 前回50.2)と強く、JOLT労働調査は、616.3万人(予想565.7万人 前回566.6→570.2万人)と非常に強い数字に為替相場はドル買いへと急変、同時に米金利は反発し、円はクロスで全面高へ。

USDJPYは、朝6時に110.73で取引がスタートし、アジア・欧州・米国市場の序盤には一時110.25まで続落するも、強い米経済指標を受けて急伸110.80台を回復し、他の主要通貨でドル買いが加速する中で、円の下落スピードは鈍く、結果としてクロスでは円高傾向が続く。

EURUSDは、1.1800の大台を復活し、1.1800~23の狭いレンジで底堅い値動きが続いたが、強い米経済指標を受けて1.1810→1.1730台までと、8月4日の米雇用統計直後の安値1.1728と並ぶ水準まで急落し、ようやく下げ止まる。

GBPUSDは、米雇用統計後の先週末、昨日に続き1.30のボトムを維持しながらも1.3050台の上値の重さを感じながらの動きとなっていた。23:00時には1.3000割れを狙いながら、強い米経済指標を材料にして一時1.2950台と7月22日の安値水準まで下落。

AUDUSDは、朝7時に0.7918からスタートし、アジア・欧州市場では0.7940台まで上昇するも、欧州市場に入ると緩やかに下落し、23:00時の強い米経済指標を受け0.7880台まで続落へ。

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サウジ9月の供給削減を受け、原油価格(WTI)は一時49.79ドルまで上昇するも逆に49.25ドルまで下落し、前日終値を下回る。

労働省のデータ、米国人のレイオフの可能性は過去50年間で最低へ。

FRBデータ=カード債務残高は6月に1兆200億ドル(約113兆円)に到達した。投資家はデフォルト率が上昇するのではないかと神経質になっている。