2017/08/16

2017年8月16日(水曜)昨日15日、海外市場の動き

2017年8月16日(水曜)昨日15日、海外市場の動き

北朝鮮の態度は軟化? ドル買い復活2日目。

北朝鮮は「米国の行動をもう少し見守る」に変化。北朝鮮リスクの減少にリスク回避の巻き戻しと、強い米経済指標が続き、債券利回りは上昇しドルの買い戻しが続く。

米債利回りは上昇、10年債は前日2.219→2.271%、2年債は1.318→1.347%へ上昇。米株は小幅な動きで強弱混在、ダウは+5.28(+0.02%)、Nasdaq-7.22(-0.11%)、S&P500-1.23(-0.05%)。原油価格(WTI)は安値47.02から値を回復し47.65へ上昇。

強さ目立つ米経済指標。予想の大幅に上回る米小売売上高とNY連銀製造業景気指数+前月比プラス転換した米輸入物価指数+企業在庫と住宅市場指数も強い。独GDPは前年比2.1%と1.9%から上昇でも動けず、英CPIは前年比2.6%、コア前年比も2.4%と前回と変わらずで、上下変動後の結果はGBP売り。


USDJPYは前日比+0.92%と円の弱さが目立つ。早朝の109.61をボトムに、北朝鮮が「米国の行動をもう少し見守る」に変化。一日を通じて北朝鮮リスク回避で盛り上がった円ロングの巻き戻しにアジア・欧州市場では110.40台まで上昇。米国市場に入り強い米小売売上高など強さが目立つ米経済指標が続き、米債利回りが上昇と12月のFOMC利上げ期待度が高まり110.85まで上昇。米株の伸びは鈍く、米債利回りの上昇も続かず、買い戻しが一巡後に110.39まで値を下げ、110.70台まで値を戻している。

EURUSDは最安値から値を戻すも前日比-0.38%と弱い。1.18台を回復できずアジア市場の1.1792を高値に、北朝鮮リスク低下にEURロングの巻き戻しが強く、前年比が2.1%まで上昇した独GDPにもEUR買いは弱く、直後には11日の安値1.1748を割り込み1.1720台まで下落。一時1.1769まで値を戻すも続かず、強い米経済指標を受け10日の安値1.1704を割り込み、9日の安値1.1689を意識したのか1.1687まで下落してようやく下げ止まる。売り一巡後には1.1743まで値を戻し動きは弱まる。

AUDUSDは前日比-0.40%と弱い。早朝の豪中銀議事録では「成長率が3%前後で推移し、インフレ率は緩やかに上昇する」とタカ派意見に反して、「早期利上げは検討していない」とハト派発言。直後の反応は買いとなったが続かず、0.7877を高値に14日の安値0.7845を割り込み0.7825まで続落。強い米経済指標を受けたドル買いに安値を更新し0.7808まで下落するも、何とか0.7800の大台を維持。

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独憲法裁判所=ECBの資産購入は違法な財政ファイナンスに当たる可能性があると判断を付託。欧州司法裁判所が最終判断を下すが、すでにOMT(無制限の債券買い入れ策)は合法と判断を下している。

英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相=拠出金について極めて慎重に協議する方針で現時点では約束できない。

アトランタ連銀GDPNow=第3四半期GDP予測値、3.6→3.7%へ上方修正。