2017/08/12

最新のIMMポジションから、 2017年8月12日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年8月12日(土曜)

集計日が8月8日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の+78,718→+125,626コントラクト(+46,908)に拡大。今年に入ってから1週間では最大幅近くの上昇となっており、先週と同じく「通貨ロング拡大=ドル安方向」への動きが続いています。

今回は、北朝鮮リスクの拡大の中、11日の米CPIの発表を控えた時期に当たりますが、その時点でもドル売りの流れが強まっており、ドルに対しての信頼感は後退していることがわかります。そして、11日の米CPIは予想よりも弱かったことで、ドルが全面安となっていたことを考えれば、ネットロングはさらに拡大していることでしょう。

増減幅が最も大きかったのはカナダドルで、ロングが拡大し、円はショートポジションポジションの中では最大の地位を維持していますが、前週から減少が目立っています。一方、スイスフランと豪ドル、NZドルは小幅ながら減少し、スイスフランはロングからショートへと変化しています。


【円】-112,196→-95,813(16,383)
引き続き主要通貨では最大のショートを維持しているが、3週連続でショートは減少し、円安一辺倒の相場に変化の兆しの可能性も。

【ユーロ】82,637→93,685(11,048)
3週間ぶりに前週比でロングが拡大。ネットロングは5月9日の週にネットショートからロングへ転換してからロングの増加幅は最大で、ユーロの先高期待は変わらず。

【ポンド】-29,452→-25,160(4,292)
3週間ぶりに前日比でショートが減少。ネットでは円に次いでショートが大きい状況は変わらず。

【カナダドル】40,638→62,821(22,183)
ロングへ変化して4週目に入り増加幅はさらに拡大し前週比で最も増加傾向を示す。為替市場ではやや軟調に推移しているカナダドルとは動きが異なる。

【豪ドル】60,713→58,010(-2,703)
ロングへ転換して8週目、初めて前週比で減少へ。市場参加者の豪ドル高センチメントに変化の兆しも。


詳しくは、別途データを参照してください。


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