2017/08/04

2017年8月4日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月4日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


今日は今週金曜日、米国市場ではメインイベントの米雇用統計の発表が控えており為替市場の動きは緩慢で、結果待ち。

米雇用統計では、失業率、非農業部門雇用者数、そして、賃金の上昇が大きなポイントになっており、個別の強弱で上下に変動するリスクは高くターゲットに貼るまでは新規ポジションは避けた方がよさそうです。特に最近は時間当たり賃金の強弱で米金利が変動し相場が動くことが多いので注目してください。

BOEは昨日、経済成長の見通しを下方修正と、賃金の低下予想と合わせGBP売りへと大きく動きました。それでも、GBPUSDは1.31台を維持しており、カーニー総裁は政策金利が市場予想より上昇する必要性と前倒しされる可能性をも示唆しており、どうも複雑です。

GBPが一方的に下落することはなさそうで、今後の指標次第で、緩和縮小の期待が再浮上するのか、それとも、ブロードベント英中銀副総裁が言う通り英国のインフレはピークが本当に近づいているのでしょうか? 予想外に底堅いように感じられますが。
 
USDJPYは、円安期待が裏切られ110円を割り込み109.85まで下落しましたが、ここが正念場!(ちょっと円安への思い入れが強すぎるかもしれませんが)。米雇用統計の結果待ちです。ただし、110.50超えの滞空時間が短くなるようならば要注意で円高リスクの継続です。

アジア市場で最も動きが大きかった通貨ペアは、AUDUSDで+0.29%の上昇、次いでUSDCAD-0.22%の下落と、動きが鈍い中では目立っています。最近のリスク回避パターンで弱かった通貨の買い戻しが要因と思えてなりません。米国ではモラー特別検察官が大陪審を選出、ロシア疑惑捜査を開始との報道は週末のリスク要因でもあります。

USDJPYは、109.85~110.20の動きで、109.80台をボトムに何とか下げ止まっていますが、戻りも弱く米雇用統計の結果待ちの動きとなっています。

EURUSDは、1.1870~90の狭いレンジで収まり、完全に米雇用統計待ちの動きへ。ただし、1.1800台をボトムとした流れは引き続き上昇圧力を示唆。

GBPUSDは、今日のブロードベント英中銀副総裁のハト派発言にも1.3128をボトムに下げ止まり、昨日のBOE後の急落で大きく値を崩しながらも1.3110台を維持し底堅い動きとも言えるでしょう。

ただ、ブロードベント英中銀副総裁がいうように、本当にインフレピークアウトし低下するのでしょうか? 本当にインフレ圧力が低下してからでもGBPUSDは遅くはないように思えてなりません。

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AUD 6月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.6%)、第2四半期 小売売上高=前期比1.5%(予想1.2% 前回0.1→0.2%)

GER 6月 製造業受注=前月比1.0%(予想0.5% 前回1.0→1.1%)、前年比5.1%(予想4.4% 前回3.7→3.8%)

ブロードベント英中銀副総裁(BBC)=英国のインフレはピークが近づいている。ブレグジットは投資に対して不確かな重石。