2017/08/09

2017年8月9日(水曜) 昨日8日、海外市場の動き

2017年8月9日(水曜) 昨日8日、海外市場の動き

23:00時の強い米JOLTS(労働移動調査)と、強いIBD/TPIPP 経済楽観指数の発表を受けドルは急伸(こんなに強く反応した記憶はあまり覚えがありませんが!)、円はトランプ大統領の北朝鮮へのけん制発言にリスク回避の流れが強まり強く、クロスでも円は上昇。米株は弱く、米金利は上昇、原油価格(WTI)は下落へ。

【強い米JOLTS・労働移動調査の求人件数】が616.3万人(予想565.7万人 前回566.6→570.2万人)と1年ぶりの高水準となった。また、【IBD/TPIPP・経済楽観指数(経済活動に関する消費者信頼感と楽観性の水準を測定する指標)】は、52.2(予想50.6 前回50.2)と強く、【NFIB中小企業楽観度(FRBの労働市場情勢指数(LMCI)に含まれる)】は、105.2(予想103.5 前回103.6)も強く、市場はドル買いを選択。

トランプ大統領の【北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば、(世界がこれまで目にしたことのないような炎と猛威に直面することになる)とのけん制発言】に、米株は値を終盤にかけ値を下げ、ダウ-33.08(-0.15%)、S&P500-5.99(-0.24%)、Nasdaq-13.31(-0.21%)。原油価格(WTI)は49.79を高値に低下し49.16(-0.23-0.47%)で終了。米10年債利回りは前日2.253→2.2726%へ上昇。

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為替相場は、今日9日は中国のCPIとPPIや、米非農業部門労働生産性や単位労働コストを注目。4日の米雇用統計後のドル高への流れは残り、米CPIへの強い期待も残る。8日は、ドルは総じて主要国通貨に対して全面高で、円クロスではトランプ大統領の北朝鮮へのけん制発言もあり、リスク回避の円買いが再開し円高へ。NZDUSDの下落は止まらず前日比-0.47%と弱く、過去6日間で5日は下落、AUDUSDは-0.015%と小幅下落ながら、過去6日間連続で低下。

USDJPYは前日比-0.35%円高、朝6時に110.73で取引がスタートし、アジア・欧州・米国市場の序盤には一時110.25まで続落するも、強い米経済指標を受けて急伸110.83まで上昇。他の主要通貨でドル買いが加速する中で、円の下落スピードは鈍く結果としてクロスでは円高傾向が続き、110.50台まで下落。

トランプ大統領の北朝鮮をけん制する軍事行動も辞さないとの発言も加わり(市場は本気にはしていませんが!)、円買いが強まり110.30台で推移。EURJPY-0.71%、GBPJPY-0.65%、NZDJPY-0.84%と、円はクロスでの上昇が目立つ。

EURUSDは前日比-0.35%ユーロ安。、1.1800の大台を復活し、1.1800~23の狭いレンジで底堅い値動きが続いたが、強い米経済指標を受けて1.1810→1.1715まで下落、8月4日の米雇用統計直後の安値1.1728を一時割り込むも、ロンドンクロージング近辺では一時1.1770まで値を戻し、1.1750近辺で推移。

GBPUSDは前日比-0.30%ポンド安。米雇用統計後の先週末、昨日に続き1.30のボトムを維持しながらも1.3050台の上値の重さを感じながらの動きとなっていた。23:00時には強い米経済指標を材料にして一時1.2953まで下落し、7月22日の安値水準に並ぶもGBP売りもそれまで。米国市場の後半は徐々に値を戻し1.2950近辺で推移している。

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トランプ大統領=北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば「世界がこれまで目にしたことのないような炎と猛威に直面することになる」とけん制。

米報道機関=北朝鮮は小型核兵器を保有、核兵器は最大60発を持っている。

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