2017/08/03

2017年8月3日(木曜)昨日2日、海外市場の動き

2017年8月3日(木曜)昨日2日、海外市場の動き

米株、米債利回り、原油価格は弱い米ADP雇用統計(債券は超長期債の発表見送りも要因)の下げから値を戻し小幅上昇するも、肝心のドル相場はDXYが92.548をボトムに値を戻すも、前日比では続落し下傾向は止まらず。

為替相場は、弱い米ADP雇用統計を受けたドル売り傾向が続き、前日比ではEURUSD(+0.46%)の上昇とNZDUSD(-0.52%)とUSDCHF(+0.57%)の下落が目立ち、EURNZDとEURCHFは1%近い変動となっています。

ダウ(+40.89+0.19%)、S&P500(+0.99+0.04%)、Nasdaq(-0.29-0.00%)、米10年債利回りは前日2.253→2.271%、2年債も1.341→1.359%へ上昇、原油価格(WTI)は一時49.65まで上昇。DXYは92.89(-0.155-0.17%)でドルは続落しています。

EURUSDはECBのテーパリング期待に続伸し1.200が視野に。欧州市場の序盤で過去2日間の高値1.1845を上回り、弱いADP雇用統計に再上昇し、ロンドンのクロージング・タイムには一時1.1910まで続伸。終盤にかけて1.18台半ばまで値を下げていますが上昇傾向は変わらず。市場の目は明日4日の米雇用統計の結果と1.200の心理的な大台の達成期待へ。

急伸しているEURCHFは、2015年1月のスイス中銀のEURCHF防衛放棄による暴落時の水準後の高値を更新し、200週移動平均線を上回り上昇を続けています。EURNZDは早朝のNZ雇用者数の予想外の減少を受けたNZDUSDの下落の影響とEURUSDの上昇に7月12日の高値1.5898を上回り4日連騰となっています。

USDJPYは110.30~111.00のレンジで上下。テクニカルと円ショートの巻き戻しも前日110.00割れを達成してからはやや変化。米金利の上昇を受け110.50~60を超えてからは逆に短期投機筋の円ロングの巻き戻しが加速するも、111.00の大台を三度トライし失敗。

カウンターで弱い米ADP雇用統計に米金利は低下し110.30割れまで急落するも、米金利は反転上昇し終盤にかけては110.70台へ値を戻し、110.30~111.00のレンジへ。円ブル派は戻り売り、円ベアは押し目買いと市場の思いは二極化へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎英建設業PMI=51.9(予想54.5 前回54.8)→ 予想と前回を下回り昨年9月来の低水準

◎米ADP雇用統計=17.8万人(予想18.5万人 前回15.8→19.1万人)→ 予想を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領=対ロシア制裁強化法案に署名、メドベージェフ・ロシア首相は全面的な通商戦争にあたると批判。

ウイリアムズSF連銀総裁=バランスシート縮小で今秋の開始を支持、FOMCの中ではバランスシートをどの程度縮小すべきか確信を持てないメンバーもいる。

メスター・クリーブランド連銀総裁=足元のインフレ鈍化に過剰反応すべきではない。9月のFOMCまでに入手するデータを注視。バランスシート縮小で市場への影響軽微。

ブラード・セントルイス連銀総裁=軟調なインフレ統計を懸念、近い時期の追加行動は支持せず。指標は回復する可能性はあるが、今はそれを確認する必要がある。

米金融・債券市場=米財務省が超長期債の発行をなお検討にも発行発表はなく、長期債利回りが低下し、長短金利差は約1週間ぶりの水準に縮小。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※