2017/08/28

2017年8月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年8月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明けの月曜日、ロンドン市場が休場で、発言・経済指標の発表もなく、為替市場は前週末NY市場のセンチメントを引き継ぎ、ギャップを空けドル売りからスタートへ。しかしながら、欧州市場の序盤では結局は元の水準へと逆戻りし、変動幅だけ見ると、AUDUSDの上昇がやや目立っている。

市場参加者は、先週末のジャクソンホール・シンポジウムでのイエレンFRB議長の発言は利上げに関して具体的な発言がないことを理由に、ドラギECB総裁の発言で、EUR高懸念の発言がないことを理由にしてドル売り(独にEURUSDの買い)が強まり、その流れの継続とのコメントが多い。

しかし、結果に米金利の低下=ドル売りの流れを誘発しているだけで、イエレン・ドラギ両氏から具体的発言を期待していたのは極めて少数であったと推測でき、これが本当の理由か否かはやや疑問に思えてならない。

さて、アジア市場では、日経平均株価は大きな変化は見られず、前日比-2.71(-0.01%)、米金利は小幅上昇へ。


USDJPYは、ギャップを空け、109.15と円高からスタートするもクロスでの円売りの影響に109.40まで上昇。クロスでの円売りも落ち着き巻き戻しが強まると、大枠109.00~20のレンジでの推移が続き、特筆することもない。

EURUSDは、先週末NY市場のセンチメント継続そのまま。ギャップを上げEUR高でスタートし一時1.1960まで上昇するも買いも続かず。午前9時以降は1.1917~43の狭いレンジで推移しているが、テクニカルでは上値を試す動きが期待できる。

テクニカルにはEURUSDは上昇トレンドまっしぐらであることから上値トライが続くとは思われるも、今週は8月末と9月のスタートの週であることや、週末に米雇用統計が発表されることを考えれば、何処まで思い切ってポジションを積み上げることができるかはやや不安でもある。1.20のサイコロジカルの水準に近づくと利食い売りが入りやすくなることも予想され、調整後の押し目での買いはEURJPYなどのクロスでポジションを考えてほうがよさそうにも思われる。