2017/08/15

2017年8月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

2017年8月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

週明け月曜日。週末に北朝鮮の軍事的行動もなくリスク回避の巻き戻しが強まり、ダドリーNY連銀総裁のタカ派発言に、株高+金利上昇+原油安=ドル全面高。

21日からの米韓合同軍事演習に向けた米朝の軍事衝突のリスクは変わらないものの、週末に懸念された北朝鮮によるグアム沖への弾道ミサイル発射もなく、週明け月曜日はリスク回避行動の巻き戻しが強まる。また、ダドリーNY連銀総裁は、9月のバランスシートの縮小開始や年内の再利上げの可能性を示唆し、米金利の上昇にドル買い戻しの流れが強まる。

為替市場はドル高へ、USDCHF+1.06%、USDJPY+0.44%、USDCAD+0.36%、AUDUSD-0.52%、NZDUSD-0.39%。米債利回りは上昇、10年債は前日2.189→2.22%、2年債は1.294→1.322%。米株は強く、ダウ+135.39(+0.62%)、S&P+24.52(+1.0%)、Nasdaq+83.68(+1.34%)。原油価格(WTI)は急落、47.52(-2.66%)。

USDJPYは、週末の北朝鮮リスク回避の円買いの解消と、米金利の上昇にドルの買い戻しが続き、早朝の安値109.03から一時109.80まで上昇し、先週8月9日、10日の水準へ逆戻り。早朝の予想外に強い日本の第2四半期GDP年率4.0%は為替相場に影響せず、大枠109.40~109.80のレンジで推移。ただし、21日からの米韓合同軍事演習のリスクを意識しながら110円を狙う動きも見られず。

EURUSDは、週末の北朝鮮リスク回避のユーロ買いの解消と、米金利の上昇や、ドンブレット独連銀理事の「緩和的な政策は正当化される」とのハト派発言も加わり、アジア市場の高値1.1838から一時1.1770まで続落、ちょうど8月11日の終値水準に逆戻り。

USDCHFは、上昇幅はNO.1で、週末の北朝鮮リスク回避のユーロ買いの解消に前週末比では1.0%超も上昇し、スイスフランの弱さが目立っている。早朝の0.9615を安値に米国市場では一時0.9732まで続伸。

安全資産の選択や解消とは関係の薄い、AUDUSD+NZDUSD+CADは、資源価格、原油価格の下落に通貨安でドル買いが目立ち、USDCADは上昇と、カナダドル安が目立っている。

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中国は北朝鮮への制裁を履行=北朝鮮から石炭、鉄鉱石、鉛、鉛鉱(精鉱含む)、海産物の輸入を禁止する措置をとると発表。

ダドリーNY連銀総裁=市場参加者が期待する、9月のバランスシートの縮小開始は合理的。経済指標が強ければ年内再利上げの可能性→ 米12月の利上げ期待が高まる。

ドンブレット・独連銀理事=ユーロ圏のインフレ兆候は抑制されており、緩和的な政策は正当化される。→ ECBの引き締め期待が弱まる。