2019/05/10

2019年5月10日(金)昨日9日、海外市場の動き(午前5時頃の動き)

2019年5月10日(金)昨日9日、海外市場の動き(午前5時頃の動き)

米中通商協議再開へと動き、トランプ大統領は習主席の書簡を受け「今週中の合意は依然として可能」というも、どうなることやら。 NY時間10日午前0時1分(日本時間10日の午後1時1分)の判決待ち!

為替相場は、米国の対中貿易赤字が3年ぶりの水準へ縮小するも、米中通商協議は補助金、知的財産問題でどうなるのか? どちらに転ぶか結果を見るまでは不明。イラン・米国との対立激化、北朝鮮のさらなるミサイル実験の断行、CHF+JPY高とリスク回避通貨の上昇が目立つ。

全体的に米中通商協議の結果待ちながら、習主席の書簡を受けとる前のドル買い→後のドル売りへと米株と米債利回りと連動しながら為替相場も変化。EURUSDは前日の高値1.1210台を超え一時1.1250台へ上昇。GBPUSDはEU離脱案をめぐる与野党の協議も難航し豪州議会前の採決は難しく強さは見られず。AUDUSDも0.6960台をボトムに反発するも中国との貿易面の影響が強い豪ドルは米中交渉の結果を見るまではダウントレンドから変化できず。

USDJPYはアジア市場の110.10を高値に、習主席の書簡を受け取る直前に一時109.48と3月22日の安値109.74を割り込み2月4日に並ぶ円高へ。書簡の内容を受けトランプ大統領は「素晴らしい書簡」で「習主席と恐らく電話で会談することになる」と発言し、米株は反発、米債利回りもボトムから回復し、109.90まで値を戻すも円高傾向の流れをけることはできず、109.70近辺で推移。

TRYJPYはアジア市場の高値17.837→17.507のまで下落し約8か月ぶりの安値へ。イスタンブール市長選のやり直しから強まる民主政治への警戒感、欧米諸国との関係悪化、高インフレにトルコの株と債券への圧力は止まず。

トランプ大統領は(NY時間8日の夜)に、「中国は約束を破った」と批判しながらも、「中国の劉副首相はいいやつだ」と発言。昨日には、「習主席から素晴らしい書簡を受け取った」と習主席と電話会談をする可能性を示唆、「非常に良い日になるだろう」と発言。

米国の強硬な対中政策に、アジア、欧州、米国市場と株安の連鎖が続き、ダウは下落からスタートし一時450ドル近く下落していたが、習主席から書簡を受け電話会談の可能性との報道を受けて、値を戻し前日比で小幅下落にとどまる。

米10年債は、リスク回避の債券買いに利回りは一時2.423%まの低下から、習主席から書簡を受け2.46%まで下げ幅を縮め2.45%近くで推移するも前日の2.484%から低下へ。

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21:30    CAD 3月 新築住宅価格指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比0.1%(予想 前回0.1%)→ 予想と変わらず、

21:30    CAD 3月 貿易収支=-32.1億カナダドル(予想-24.0億カナダドル 前回-29.0→-34.2億カナダドル)→ 前回は下方修正され、予想外に赤字額が拡大。

21:30    USD 4月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.6%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.4%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前年比や前回と変わらず予想を若干下回る

21:30    USD 3月 貿易収支=-500億ドル(予想-501億ドル 前回-494→-493億ドル)→ ほぼ予想通り、中国への輸入が減少し輸出が拡大し、対中貿易赤字は約3年ぶりの水準に縮小。

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.8万件(予想22.0万件 前回23.0万件)→ 予想を上回り弱い

23:00    USD 3月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.2→0.4%)→ 予想を下回る

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【北米】
トランプ米大統領は(ブルームバーグ、)、中国の習近平国家主席から「素晴らしい書簡」を受け取ったとし、習主席と恐らく電話で会談することになると述べた。米中の通商協議を巡っては、劉鶴副首相をはじめとする中国側の代表団が9日午後にワシントン入りする。

トランプ米大統領は8日、2000億ドル分の中国製品に対する制裁関税を10日に現在の10%→25%に引き上げる方針を巡り「中国が約束を破ったからだ」と批判した。

トランプ氏は南部フロリダ州で開いた選挙集会で「ちょうど対中関税の引き上げを公表したところだ。中国が米国の労働者からだまし取ったり、雇用を奪ったりするのをやめるまで取り下げるつもりはない」と述べ、強硬姿勢を鮮明にした。5日にツイッターで関税上げを表明して以降、公の場で語ったのは初めて。

トランプ氏は「中国は取引ができないので(関税を)払うだろう。もし合意できなければ、年1千億ドル超の関税を手に入れることは悪くない」と語った。関税を主に払うのは米国の企業や消費者だが、トランプ氏は中国が負担していると有権者に説明する。習近平(シー・ジンピン)国家主席を「友人の一人」と呼びつつも、知的財産侵害など中国の不公正な貿易慣行も改めて糾弾した。

中国商務省報道官は、中国が技術移転を強要したことは決してない。報復時の詳細は中国商務省のウェブサイトの閲覧を。中国はいかなる状況にも準備万端。

中国商務省は8日夜に「もし米国が追加関税の措置を取るならば、中国は必要な反撃措置を取らざるを得ない」との声明を発表した。米国が関税を引き上げた場合、中国も米国製品600億ドル分への追加関税を引き上げるとみられる。

【アジア・その他】
4月の中国の新規人民元建て融資は1.02兆元(予想1.2兆元)。M2伸び率、前年比+8.5%(予想+8.5%)。

中国人民銀行発表した4月の社会融資総量は1.36 兆元。3月は2.86兆元から低下し(予想1.7兆元)と予想を下回った。"

北朝鮮はまたしても短距離ミサイル2発を発射、約1週間で2度目。トランプ大統領は「極めて深刻に受け止めている」、「交渉に向けた準備は整わず」と発言するも、「北朝鮮は交渉を望んでいると」配慮も。

豪連邦統計局が発表したデータで、今年2月までの1年間の雇用の増加が全て公的部門によるものだったことが明らかになった。統計によると、2月までの1年間に公的部門の雇用は約29.29万人増加。一方、民間部門は8300人減少した。→ 豪中銀が今週、労働市場が予想通り改善しない場合、利下げが必要になる可能性があるとの見方を示唆したことを裏付ける。

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