2019/05/30

2019年5月29日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年5月29日(水)欧州・米国市場序盤の動き

米株は弱く、米債利回りの低下も止まらず、原油価格も下落。ポンペオ米国務長官は昨日 「ファーウェイは中国政府から指示を受けており、中国政府の道具」と発言。流れはリスク回避で、為替市場はNZDの下げが目立つ半面、主要通貨は小幅な変動にとどまり、JPYはクロスで上昇傾向を維持。

仏GDPは前年比1.2%と前回1.1%から小幅上昇、仏CPIは前年比1.0%と前回1.3%から低下。カナダ中銀は政策金利1.75%を予想通り据え置く。

米財務省の半期に一度の為替報告書は、中国の為替操作国認定を見送り、前回に続き中国、ドイツ、日本、韓国を指定するとともに、新たにアイルランド、イタリア、マレーシア、シンガポール、ベトナムを追加し、計9カ国を監視対象とした。→ 為替相場の動きは見られず。

中国人民日報は「貿易戦争を巡る米国への対抗手段としてレアアースを利用する用意がある」と報道、→ 株式市場は敏感に反応するも、為替相場は大きな動きは見られず。


EURUSDは、ECBの金融安定化報告では「経済の下振れリスクは引き続き顕著」とあり、ユーロの強さは感じられず。イタリアの財政規律をめぐる発言は多数、レーン・フィンランド中銀総裁は「利上げ時期は一段と遠のく」と発言。ネガティブ材料は豊富で、アジア市場の1.1173を高値に1.1130台まで下落。

USDJPYは、リスク回避の流れの中でも109.15~109.45のレンジを抜け出せず。先の安値109.00~10の壁を前にして円を買う動きは弱まるも、逆に反発力も弱く円高基調は変わらず。

USDCADは、原油安の中、アジア市場の1.3480台をボトムに欧州市場に入り1.3520まで上昇。米国市場に入りカナダ中銀は政策金利1.75%の据え置きを発表直後は1.3540台まで上昇、引き続きCAD売り圧力は変わらず底堅い展開が続いている。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ポンペオ米国務長官は、ファーウェイは中国政府から指示を受けており、中国政府の道具で、米国人には理解しがたい。

ボルトン米大統領補佐官は、今月UAE沖で、サウジアラビアの石油タンカーが攻撃を受けたが、ほぼ確実にイランの機雷による。

EUは書簡で、イタリアの財政赤字をめぐり、懲罰のリスクが高まったこと、十分な進捗を示していないを確認

サルビーニ・イタリア副首相は、「EU財政規律について、伊政府は決して増税はしない」。

デギンドスECB副総裁は、イタリアはEUの財政ルールに従う必要がある。

バラッカー・アイルランド首相は、「10月にブレグジット期限をさらに延長する可能性」。

EU報告書は、トルコは市場にとって悪影響となる政策をとっており、トルコ経済は大きく後退。政治圧力は司法の独立の妨げになっており、これ以上の司法独立性の後退は受け入れられない。表現や集会の自由、その他の権利などでも大きく後退。

ECB金融安定報告は、経済の下振れリスクは引き続き顕著。ユーロ圏の公的機関及び民間のファイナンスリスクは過去半年間で上昇し、重債務を抱える企業が特に影響を受けている。

レーン・フィンランド中銀総裁は、利上げ時期は数か月前より一段と遠のく。現時点では、相当な規模の金融刺激策が適切。

日本銀行が29日公表した2018年度決算によると、経常利益は前年度比7721億円増の2兆9億円と1998年の新日銀法施行以降で過去最高となった。