2019/05/25

2019年5月25日(土) 昨日24日、海外市場の動き

2019年5月25日(土) 昨日24日、海外市場の動き

来週月曜の米メモリアルデー前で3連休前の金曜日、米債券市場は午前中で終了する中、為替相場はトランプ大統領の対中強硬姿勢が若干ながら変化?(まさか!)と弱い耐久財受注にドル全面安でポジション調整の動きが強まる。

米株は売りから買へと変化し小幅上昇、ダウは+95.22(+0.37%)、米10年債利回りは変わらず2年債は一時2.17%台に上昇、原油価格は一時57.50へ下落するも、終盤にかけ59ドル台へ上昇。

為替相場は、トランプ大統領の中国からなんらかの合意を狙った発言なのか、「米中貿易協議で合意に至った場合には、ファーウェイも何らかのかたちでその中に含むかもしれない」と発言。逆に、「ファーウェイは非常に危険なものだ。中国が何をしてきたか、セキュリティーの観点や軍事的観点から見ればわかる」と、真意は不明ながらリスク回避の巻き戻しへと動き、久々にドルは全面安で、USDJPYも続落。、JPモルガンのエコノミストは、弱い米耐久財受注に米第2四半期GDP予想を2.25 →1.0%と大幅に下方修正したことも気になる。

ブレグジットに揺れるGBPUSDは強い小売売上高もあり上下変動しながら上昇。トランプ大統領の対中姿勢の変化期待(?)と言うより、ポジション調整にAUDUSDとNZDUSDも上昇。原油価格の持ち直しにUSDCADも下落し、リスク回避の巻き戻しもありUSDCHFは若干上昇へ。

USDJPYは、真意は不明ながらトランプ大統領の発言もあり、米国市場では米株は持ち直し、米債利回りは小幅ながら上昇する中で、一日を通じて109.70台を高値に上値は重い展開となった。米国市場ではリスク回避の巻き戻しによるJPY売りも感じられず、クロスで強弱混在もあり109.27まで続落。109.00の大台を割り込めるのか? その前に、トランプ大統領の来日時の発言や対外的な動きも気になる。

GBPUSDは、ようやく、ようやく辞任の日を決めたメイ英首相、ご苦労様としか言いようがない。次期首相レースは離脱強硬派のジョンソン前外相が有力で、ジョンソン氏は実利的な離脱を目指すが、合意のない離脱の準備が必要とある。個人的に魅力的には見えないが、英国では特にロンドン市民には元市長であったこともあり人気があるらしい。合意なきEU離脱? 解散総選挙? 2回目の国民投票? どうなるのか選択肢は多数。目先はGBPショートの巻き戻しの可能性があるも、次期首相の動きと結果をみるまでは、GBP買いへ変化は期待できず。一日を通じて今後の期待感もあり上下変動(1.2640台~1.2730台)しながら前日比では+0.43%の1.2710台へ上昇して終了。

AUDUSDは、アジア市場でウエストパック銀行が豪中銀は年内に3度利下げを行う見通しとのコメントを意識したのか?一時0.6880台まで下落するも、これを安値に、米中貿易摩擦の解消期待もあり、欧州市場ではアジア市場の高値0.6905を上抜け、弱い米耐久財受注もあり米国市場では0.6930台まで続伸し、0.6925で終了。

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17:30    GBP 4月 小売売上高:前月比=0.0%(予想-0.4% 前回1.1→1.2%)、前年比=5.2%(予想4.5% 前回6.7%)、除く自動車・前月比=-0.2%8予想-0.5% 前回1.2→1.4%)、除く自動車・前年比=4.9%(予想4.3% 前回6.2→6.3%)→ 予想を上回る

21:30    USD 4月 耐久財受注=前月比-2.1%(予想-2.0% 前回2.6→1.7%)、除く輸送機器=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.3%)→ 予想を下回る。

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【北米】
ブルームバーグ、トランプ米政権は、通貨安誘導していると判断された国からの輸入品に関税を課すことを提案。23日の連邦公報によれば、競争的な通貨切り下げを行っていると米財務省が認定した国からの輸入品に関税を課すよう、米国を拠点とする企業が求めることができる内容。現時点では該当する国はない。

ロス商務長官は声明で「この変更は、通貨を通じた補助で米産業に害をもたらす行為を商務省が相殺できると輸出国に通告するものだ」とし、「諸外国はもはや、米国の勤労者と企業に不利になるような通貨政策を用いることができなくなるだろう」と指摘した

商務省が23日に発表した通告は、通貨安誘導されているかどうかは財務省の判断に従うとしている。商務省は相殺関税を課すかどうかを決める準司法的プロセスを施行する。

トランプ大統領は、米中貿易協議は早期に合意に至る可能性に言及。トランプ大統領は、米中貿易協議で合意に至った場合には、ファーウェイも何らかのかたちでその中に含むかもしれない。ファーウェイは非常に危険なものだ。中国が何をしてきたか、セキュリティーの観点や軍事的観点から見ればわかる。

JPモルガンのエコノミストは、弱い米耐久財受注の落ち込みに、米第2四半期GDP予想を、2.25 →1.0%と大幅に下方修正した。

【欧州】
メイ英首相は24日、6月7日に辞任すると表明。次のリーダーが決まるまで首相職にとどまる。私がブレグジットを実行できなかったことは残念。

次期首相レースは離脱強硬派のジョンソン前外相が有力。ジョンソン前外相は、実利的な離脱を目指すが、合意のない離脱の準備が必要。

スペイン政府報道官は、メイ首相の辞任は悪いニュースで、ハードブレグジットが予想され緊急措置を策定へ。

ムーディーズ、メイ首相の辞任でブレグジットの不透明感が一層高まり合意なき離脱の可能性も高まる。

コービン英労働党党首は、メイ首相の辞任は正しい決定で、総選挙を行うべき。

【アジア・その他】
ロイターは、ウエストパック銀行が豪中銀は年内に3度利下げを行う見通し。中銀のロウ中銀総裁が21日、6月の理事会で利下げを検討する方針を示したことを受け、ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は同日、年内の利下げ時期の予想を従来の8月と11月から6月と8月に前倒しした。エバンズ氏は24日、さらに11月にも利下げが行われる可能性があるとの見方を示した。金利先物は、今週のロウ総裁の政策見通しを受けて、6月4日の利下げをほぼ完全に織り込む水準となった

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