2019/05/17

2019年5月17日(金)アジア市場から欧州市場前半の動き

2019年5月17日(金)アジア市場から欧州市場前半の動き

米国はファーウェイ製品の排除を決定、上米中は貿易協議を再開し本当に継続できるのだろうか? 中国外務省は、G20に合わせて米中首脳会談に関する情報はないとある。一方、メイ首相の6月退陣は目の前に迫りつつあり与党は野党労働党との話し合いで合意できず決裂。英国のEU離脱案で合意する可能性はゼロと思われている。

アジア市場では日経平均株価は上昇幅を縮小するも前日比187円高で終了。中国株は弱く上海総合は弱く前日比-73.415(-2.48%)と下げ幅は大きくなった。米債利回りは低下傾向が続き10年債利回りは2.37%と弱い。逆に原油価格の上げは止まらず一時63.60台まで上昇し高値圏で推移。

為替市場は小幅ながらドル高傾向が続き、主要通貨では大きな変化は見られず。その中においてGBPUSDはメイ政権と野党保守党との会談も決裂し協議は終了。引き続き不透明感は消えず1.2800の大台割れが定着し欧州市場で1.2750台まで続落。

USDJPYは、日本株高と米債利回りの上昇に一時110.03まで上昇するも、米国はファーウェイ製品の排除を決定しブレグジットの動きと合わせリスクに関してはネガティブ材料。大枠109.55~00のレンジで底堅いともいえるし上値が重いとも言える動きで推移。109.10~20は底堅くなってはいるがUSDJPYの底値はまだ確認できず。

AUDUSDとNZDUSDは、緩やかな下落を継続中で、反転の兆しは感じられず。

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7:45    NZD 第1四半期PPI・速報値=出荷前期比-0.5%(予想1.3% 前回0.8%)、仕入れ前期-0.9%(予想1.4% 前回1.6%)

13:30    JPY 3月 第三次産業活動指数=前月比-0.4%(予想0.1% 前回-0.6%)

18:00    EUR 3月 建設支出=前月比-0.27%(予想-0.8% 前回3.0→3.04%)、前年比6.3%(予想 前回5.2→7.6%)

18:00    EUR 4月 CPI・改定値=前月比0.7%(予想0.7% 前回1.0%)、前年比1.7% (予想1.7% 前回1.7%)、コア(all items)前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)、コア(食品・エネルギー・アルコール・タバコ除く)前年比1.3%(予想1.2% 前回1.2%)

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◎英首相報道官は、労働党との話し合いは合意できず決裂し協議を打ち切る。ブレグジットの先行くは再び見えなくなる。。
◎コービン労働党党首は、メイ首相の離脱合意案に反対離脱に関する与野党協議は我々にできることからはるかにかけ離れてしまった。メイ政権が不安定になり、権威が失墜し「政府が妥協案を提示する能力」への信頼感が低下した
◎労働党関係者は、英政府と労働党がEU離脱案で合意するチャンスはほとんどゼロ。
◎英政府は欧州議会選前の来週にもインディカティブ投票を実施したい意向。

◎◎中国国営メディア、中国は、現在のような関税引き上げの脅しの下での対米協議再開に関心がない。政府は国内経済を守るため景気刺激を強化する。
中国は貿易戦争の深刻化で経済成長が落ち込み、債務の増大や外国企業の流出に見舞われる恐れがある。今週は摩擦が高まり、最悪のシナリオを考えざるを得ないエコノミストが警告。
◎中国外務省は、G20に合わせて米中首脳会談に関する情報はない。


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