2019/05/06

2019年5月6日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年5月6日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は振り替え休日で休場の月曜。週明けの為替相場は米中通商協議の決裂を意識し大波乱で、円急騰し逆にAUD急落。サプライズはいつものトランプ大統領で最近の報道では米中協議に楽観的な報道が多く、このリスクを正直なところ考えてもおらず、すでに想定外の円高水準となった。ただし、これは脅しだけで8日の閣僚級協議の結果を受け、今後この逆サプライズがないとも限らない。

上海総合は5.58%安で終え、ダウ先物も1.8%近く下落、WTIは60.40台と2.37%近く低下。為替市場はリスク回避の円高へ、中国と密接な貿易関係にある豪ドルは弱く(NZDは連れ安、CAD安は原油安も加わる)へと2極化。GBPUSDは先週末の急騰の反動なのか下げ幅は大きい。

USDJPYは、先週末終値からギャップを明け円高でスタートし一時110.29まで下落して110.70台で推移。AUDUSDは逆に、先週末終値からギャップを明け0.7000の大台を割り込み0.6968まで下落。一時0.6998まで値を戻すも0.7000の上値が重くなり0.6963まで下落し0.6990近辺で推移。結果論で、AUDJPYは一時76.79まで下落と先週末終値77.98からAUD安が強まっており、77.40台で推移。

米国時間の5日、日本時間6日未明、中国からの輸入品2000億ドル相当に対する関税率を、10日に10%から25%へと引き上げるとし、現在関税を課していない3250億ドル相当の中国製品も近く、関税を発動する考えをツイート。

トランプ米大統領が米中貿易協議の進展の遅さを理由に中国製品に対する関税引き上げを警告したことで、香港紙は、中国の劉鶴副首相が今週訪米する可能性は残されているが、滞在期間を短縮する可能性や、訪米を取りやめる可能性もあるという。また、複数の関係者は、中国は今週に予定していた劉鶴副首相のワシントン訪問の中止を検討しているとある。

トランプ大統領のこの突然の転換は、技術移転の問題など先の幾つかのコミットメントを後退させるような中国の姿勢に対する米国側の不満増大を反映しているとあり、トランプ政権内で関税引き上げなど強硬措置を主張するタカ派を勢いづかせているという。

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CNY Caixin総合PMI=52.7(予想 前回52.9)、サービス業PMI=54.5(予想54.2 前回54.4)→ 総合は製造業の低迷に前回を下回るが、サービス業は予想を上回り2018年2月以来の高水準

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