2019/05/02

2019年5月2日(木)欧州市場の動き

2019年5月2日(木)欧州市場の動き

東京市場は国民の休日で休場、中国市場も休場。欧州主要国ではメーデーの長期週末明けとなったが、米債利回りは力に乏しいながら引き続き高値圏で推移。為替相場の動きは感じられず。

注目のBOE金融政策委員会(MPC)は、穏やかで限定的な引き締めの必要性を示し、GBPUSDは1.3070台へ急伸するも、インフレ見通しの引き下げを意識した売りに一時1.3020台へ下落、カーニーBOE総裁から「今後は予想通りであれば利上げが必要に」とのGBP買い材料となる発言もあったが動けず、1.3050近辺で推移。

MPC議事要旨は、慎重かつ穏やかで限定的な引き締めが必要とあった。「インフレを保つために一回以上の利上げが必要な兆候がある」と気になる内容も。ブレグジットの遅れは重大な影響を与えない。

四半期インフレレポートは1~2年のインフレ見通しを引き下げ、成長見通しを引き上げた。◎インフレ率予想は、1年後2.35→1.72%、2年後2.07→2.05%へ下方修正、3年後2.11→2.16へ上方修正。CPI予想は、MPCの2%目標を若干下回ると予想。労働市場は依然として逼迫。2年後には2%の目標を上回り上昇へ。◎成長見通しを上方修正。GDP予想は、2019年1.2→1.5%、2020年1.5→1.6%、2021年1.9→2.1%へ上方修正。

カーニーBOE総裁は、2月以降世界経済の緊張は緩和されている。今年の世界経済の成長は穏やかに持ち直すとみている。家計は引き続き楽観的、企業は投資よりも雇用を選好している。今後は予想通りであれば利上げが必要に。今回の会合では利上げの必要はなかった。

USDJPYは、欧州市場に入り平穏無事で、大枠111.45~55の狭いレンジで推移。特に言うことはないが、直近の動きは112.50の上値は達成できず、111.00の底値も達成できず、共にストレスが溜まる動きへ。

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