2019/05/13

2019年5月13日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年5月13日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日。米中経済戦争(あえてそう呼びたい)はどのような結末を迎えるのだろうか?

週末の報道では中国は報復関税を発動する動きは明示していないが、その可能性は十分にあり、また、今後の対話の継続を示唆する姿勢を変えず、かといってトランプ大統領は強硬姿勢を崩さずなんらの合意できるシナリオも期待できず。

その中で、米国は対中制裁関税の第4弾、3000億ドルの制裁関税を発表する。この決定や内容次第では中国の反発は必至で今後の影響が心配される。

そういった動きもあり、日経平均株価は-153.64(-0.72%)下落、当事国の中国株も弱く、上海総合は現時点で-1.2%台の下げとなっている。リスク回避の債券外で、米債は買われ利回りは低下、10年債は2.43%台、2年債2.229%まで下落している。一方、WTIは61.76ドル台と安定して底堅く推移。

為替相場は、定石通りで、リスク回避のJPYとCHFが選好され上昇。逆に中国と関連性の高いAUDとNZDが下落しなかなか底値を確認することは難しく、CADも弱い。

USDJPYはギャップを開け早朝から円高で取引が始まるも、109.60をボトムに動きは鈍く、109.70台を中心とした小幅な動きながら、どこまで円高が進むか想定しにくい。EURUSDは1.1227~40の狭いレンジで動きはなく予想できにくい。GBPUSDも1.2997をボトムに1.3000を基本維持しながら1.3000~15の狭いレンジとなっているが英国の政治的リスクは残り弱さが気になる。

AUDUSDは早朝の0.7000を高値に0.6972まで緩やかに下落し、他の主要通貨で動きが緩慢な分、なぜか大きな動きと錯覚するがボトム感は感じられず。NZDUSDも0.6603を高値に0.6570台まで下落、USDCADは1.3416をボトムに1.3444までと小幅上昇にとどまっている。



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