2019/05/15

2019年5月15日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年5月15日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

トランプ大統領の米中貿易協議でやや前向き方向なことを材料にしてリスク回避の巻き戻しが昨日のテーマとなっていた。 前日は欧米株が持ち直した流れもあり、日経平均株価も下落から脱出し上昇、中国株も上昇するが、中国発の経済指標の弱さだけが目立っている。

為替相場はさすがに弱い中国発の経済指標を受けAUDとNZDの下落が目立っており、リスクを考えればJPYは大幅な売りへの変化も期待できず。AUDは賃金の上昇も期待に届かず豪中銀による次回の利下げを期待したくなる。

USDJPYは、黒田日銀総裁が「モメンタムが失われれば適切な追加緩和を行う」とあるも「今すぐ検討しているわけではない」と煮え切らず。麻生財務相は執拗に消費税の利上げを主張する発言を繰り返すだけ。108.80台を上回ることができない状態を考えれば、JPY高リスクが消えたとは考えにくいのでは?

EURUSDは、独CPIの季調前は予想と前回を下回り、イタリアのサルビーニ副首相は財政赤字を容認する発言から、欧州委員会を敵に回すような「EUの財政規律は時代遅れ」と批判に変わり、EURにとって「目の上のたんこぶと」なっており、1.1200~14のレンジと予想外に動けず。

GBPUSDは、「メイ首相は議会が夏休みに入る前の6月3日の週にEU離脱案を採決へ」とありメイ首相の辞任の動きに、政治的リスクを考えれば不安材料は変わらず。

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9:30    AUD 5月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比0.6%(予想 前回1.9%)、101.3(予想 前回100.7)→ 前月比は前回を大幅に下回るが、逆に指数は上昇

11:00    CNY 4月 小売売上高=前年比7.2%(予想8.6% 前回8.7%)→ 予想と前回を大幅に下回り16年ぶりの低い伸び率

11:00    CNY 4月 鉱工業生産=前年比5.4%(予想6.5% 前回8.5%)→ 予想と前回を大幅に下回る

11:00    CNY 4月 固定資産投資=年初来前年比6.1%(予想6.4% 前回6.3%)→ 予想と前回を下回る

15:00    GER 第1四半期GDP・速報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比・季調後0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、前年比・季調前0.6%(予想0.7% 前回0.9%)→ 季調前は予想と前回を下回る


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