2019/05/14

2019年5月14日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年5月14日(火)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場は、米国はついに対米制裁関税の第4弾を決定し、一時リスク回避の流れが加速するも、アジア市場では米中では貿易問題で交渉は続き、トランプ大統領はG20で米中首脳会談の可能性を指摘、中国も対話の継続合意を発表とやや楽観的で、日本の株価の回復を受けリスク回避の巻き戻しが強まる。為替市場は、円ロングの巻き戻しにUSDJPYとJPYクロスでも円は弱含みで推移。特に、TRYJPY+1.2%台、ZARJPY1.1%の上昇と、新興国通貨高が目立つ。

欧州株は上昇、米先物も強く、ダウは上昇からスタートを開始。米債利回りは小幅高で推移、WTIは一時62ドルまで上昇と強さを維持。

ただし、米株の上昇力もとりあえず限定的で、USDJPYの買い戻しは109.77を高値の上値も重く、これからの米株の上昇力が継続できるか、米債利回りは上昇を続けることができるこれを判断材料としたい。

JPYと同じくリスク回避通貨のCHFはUSDCHFがアジア市場の1.0050をボトムに一時1.0085まで上昇と緩やかに上昇傾向を維持し、前日までのCHF買い意欲は見られない。

GBPUSDは、英失業率は改善し1975年来の低水準で、失業保険申請件数は減少し改善するも、平均所得は予想を下回り買いは見られず。JPモルガンはメイ英首相が6月末までに退任との予想を公表。政治的リスクの強まりに1.2970を高値に1.2910台まで下落中。

EURUSDは、独ZEW景況感調査の期待指数は予想外に低下、逆に現況指数は強く、ユーロ圏の鉱工業生産の前年比は強く出たが買いは見られず。

AUDUSDはアジア市場の0.6960を高値に欧州市場に入り0.6935まで続落、米中貿易問題が解決に向けで出口が見えるまでは積極的な買いも期待薄。

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8:50    JPY  3月 国際収支: 経常収支・季調前=2兆8479円(予想2兆9797 億円 前回2兆6768億円)、季調後=1兆2710億円(予想1兆6987億円 前回1兆9576億円)、貿易収支=7001億円(予想8470億円 前回4892億円)→ 経常収支も貿易収支予想を下回る

10:30    AUD 4月 NAB企業景況感指数=3(予想4 前回7)、企業信頼感指数=0(予想1 前回0→-1)

15:00    GER 4月 CPI改定値=前月比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、HICP前月比1.0%(予想1.0%  前回1.0%)、HIPC前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想・前回と変わらず

15:00    GER 4月 WPI=前月比0.6%(予想 前回0.3%)、前年比2.1%(予想 前回1.8%)→ 前回を上回る

17:30    GBP 4月 雇用統計:失業率=3.0%(予想 前回3.0%)、失業保険申請件数=2.47万人(予想 前回2.83→2.26万人)、ILOベース失業率=3か月比3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、除くボーナス平均所得=3か月前年比3.3%(予想3.3% 前回3.4%)、含むボーナス3か月前年比3.2%(予想3.4% 前回3.5%)→ 失業率は改善し1975年以来の低水準。失業保険申請件数は減少し改善、平均所得は予想を下回る。

18:00    GER 5月 ZEW景況感調査:期待指数=-2.1(予想5.0 前回3.1)、現況指数=8.2(予想6.0 前回5.5)→ 期待指数は予想外に低下、逆に現況指数は予想を上回る

18:00    EUR 3月 鉱工業生産=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.2→-0.1%)、前年比-0.6%(予想-0.8% 前回-0.3%)→ 前年比は予想を上回る

18:00    EUR 5月 ZEW景況感調査=-1.6(予想1.0 前回4.5)

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