2019年5月3日(金)アジア・欧州市場序盤の動き
日本と中国が休場の週末金曜日、米国市場では雇用統計が発表される。それ以外でも、米PMI、ISM非製造業景況指数、そして、多数の連銀総裁やFRB副議長の講演が待ち構えている。
トランプ大統領の牽制球は何のその、5月1日のFOMC後の記者会見でパウエルFRB議長が示したタカ派発言に米債利回りは緩やかに上昇傾向を維持し、結果としてドル買いの流れが継続中。今日の米雇用統計の結果を受けてどのように変化するのか? 正にこれが今日の最大の関心事。
欧州市場に入り株価は全般的に上昇、米債利回りは10年債が2.55%台へ上昇、2年債も2.35%と前日終値から小幅ながら上昇して推移。原油価格は小幅低下ながら61.60台を維持している。
為替市場は、米雇用統計待ちで特に言うことはない。USDJPYは111.40~53の狭いレンジを抜け出せず。EURUSDは1.1170~77の超閑散な相場から、欧州市場の参入に1.1158まで底値を切り下げるが、加速する動きは見られず。GBPUSDは、前日のカーニーBOE総裁のややタカ派発言にも影響は見られず、2日の英地方選ではEU離脱派の保守党と英国独立党と中間の労働党が後退、逆に残留派の自由民主党や緑の党が躍進。1.3000の大台を引き続き維持しながらも、1.1340台を高値に上値の重い展開となっている。AUDUSDは弱い豪住宅建設許可に下げた0.6985をボトムに高値も0.7000と狭いレンンジを継続中で、0.7000をクリアに上回る動きも見られず。
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10:30 AUD 3月 住宅建設許可件数=前月比-15.5%(予想-12.0% 前回19.1%)、前年比-27.3%(予想-25.1% 前回-12.5→-12.3%)→ 予想外にマイナス幅は拡大。前月比は2017年12月来の低水準
15:30 CHF 4月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)、HICP前月比0.6%(予想 前回0.3%)、HICP前年比1.1%(予想 前回0.7%)→ HICPの前月比と前年比は前回を上回る。
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