2019/05/18

2019年5月18日(土)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年5月18日(土)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場は米中貿易戦争とイラン・米国との対立が続く中であい変らずドル全面高。

GBPは与野党協議が決裂しメイ首相退陣直前で弱く、AUDは米中貿易戦争の影響と豪中銀の利下げ期待に弱く、CADは米国がカナダと鉄鋼・アルミ関税撤廃で合意+ポロズ発言もあり健闘。JPYは米国が日本への自動車関税の先送りを決め米株安の中で110円台へ下落。EURはトランプ氏の「EUの対米脅威は中国より悪い」発言、ポピュリズム台頭予感の欧州議会選挙を前に強さは見えず。

株安でダウは一時200ドル近い下げから強い米経済指標に値を戻し-98.68(-0.38%)で終了。米10年債は2.39%と横ばいで、久々にビットコインは急落(BTCUSD-10%近く)、原油価格は62.70近くと小幅安だが高値圏で推移、VIAは16台へ上昇。

USDJPYは、109.50をボトムに底堅くなり、米国は「EUと日本に対する自動車関税を最低180日間延期」することを発表し109.80台まで買い戻され、強いミシガン大学消費者信頼感指数に下げからスタートした米株も上昇へと転じ110円まで上昇。午前2時過ぎには110.19とポイントの20~30超えを試すも、トランプ大統領は「EUの対米脅威は中国より悪い」と発言、米株は下落し終盤には債券利回りも軟化し上げ止まるも、110.00台で推移。

GBPUSDは困ったものでブレグジットへ向けた動きは座礁に乗り上げる。地方選で大敗した保守党と労働党の2大政党、一時何らかの合意期待もあったが蓋を開けるとEU離脱に向けた協議は決裂し、まもなくメイ首相は辞任を表明する可能性も。アジア市場の1.2798を高値に1.2710台まで下落、1.300を復活できず底値も見えず。

EURUSDはトランプ大統領の次の標的なのか? トランプ氏いわく「EUの対米脅威は中国より悪い」と発言、最もこのことは過去何度か耳にしておりいつもながらと思っている。それより、23~26日の欧州議会選挙を前にしてサルビーニ・イタリア副首相のようにポピュリズム支持者がどこまで台頭するのか心配? アジア・欧州市場の1.1184を高値に、米国市場では一時1.1156まで下落。1.1180台が重くなるが、実需の買いが厚いのかさすがにEURの下げ幅はスロー。

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23:00    USD 4月 景気先行指数総合指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4→0.3%)→ 予想通り

23:00    USD 5月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=102.4(予想97.5 前回97.2)→ 予想と前回を上回る

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【北米】
トランプ米大統領は、カナダとメキシコからの鉄鋼・アルミ関税を撤廃することで正式に合意へ→ CAD買へと動く。

米国務省は15日、イラクの首都バグダッドの米大使館と北部アルビルの領事館で緊急性の低い業務についている一部の職員に、イラクを出国するよう指示

トランプ大統領は、EUの対米脅威は中国より悪い。

ポロズ・カナダ中銀総裁は、この先の利上げ幅や時期は未知数。金利が若干高めに動くのは自然な傾向。

ポロズ・カナダ中銀総裁は、雇用市場がカナダ経済の真の姿を現している。→ 5月10日発表では失業率は低下し雇用者数は増加、労働参加率も増加していた。

【欧州】
各報道では、与野党協議が決裂したことを受けまもなく辞任を表明する可能性がある。メイ首相は、6月3日の週にEU離脱合意案の議会採決をし、自ら退陣のスケジュールを発表するも、議会採決では合意の可能性が低い。

◎英首相報道官は、労働党との話し合いは合意できず決裂し協議を打ち切る。ブレグジットの先行くは再び見えなくなる。。
◎コービン労働党党首は、メイ首相の離脱合意案に反対離脱に関する与野党協議は我々にできることからはるかにかけ離れてしまった。メイ政権が不安定になり、権威が失墜し「政府が妥協案を提示する能力」への信頼感が低下した
◎労働党関係者は、英政府と労働党がEU離脱案で合意するチャンスはほとんどゼロ。
◎英政府は欧州議会選前の来週にもインディカティブ投票を実施したい意向。

【アジア・その他】
中国国営メディア、中国は、現在のような関税引き上げの脅しの下での対米協議再開に関心がない。政府は国内経済を守るため景気刺激を強化する。

中国は貿易戦争の深刻化で経済成長が落ち込み、債務の増大や外国企業の流出に見舞われる恐れがある。今週は摩擦が高まり、最悪のシナリオを考えざるを得ないエコノミストが警告。

中国外務省は、G20に合わせて米中首脳会談に関する情報はない。

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