2019/05/17

2019年5月17日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年5月17日(金)欧州・米国市場序盤の動き


トランプ大統領は、EUと日本に対する自動車関税を少なくとも180日間延期することを発表。事前に日本はこの課税措置に該当せずとの報道がされていたのでサプライズではなかったが!

USDJPYは109.50割り込めず苦労していただけに、この報道もあり109.80台まで買い戻され、強いミシガン大学消費者信頼感指数もあり109.80台の高値水準で推移。ただし、イラン・米国の対立激化(イラクも巻き込まれる)、米中通商協議の不透明な結末を考えれば、110.20~30を超えるまで円買いの流れは変えられず。

米株は弱く、ダウは一時200ドル近く値を下げてスタートするも徐々に下げ幅を縮めている。米10年債利回りは緩やかに低下するも、自動車関税の課税措置の延期が発表され、リスク回避の巻き戻しに小幅上昇し結局は振出に逆戻り。原油価格は相変わらず63ドル台を維持。

EURUSD買い戻しの弱さは逆の意味でサプライズ。EU議会選を控えて、イタリアのサルビーニ副首相はEUに対する強硬姿勢を強め、議会選挙で彼の属するポピュリズム政党が台頭するリスクにユーロ相場の下落圧力は変わらず。

メイ政権と労働党の話し合いは決裂し協議を打ち切り、EU離脱合意案の成立の可能性はゼロとの発言まで飛び出す。6月3日の週に予定している議会投票はどうなることやら? ポンド売りプレッシャーは変わらず。

それと、イラン・米国のエスカレートする対立。

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18:00    EUR 3月 建設支出=前月比-0.27%(予想-0.8% 前回3.0→3.04%)、前年比6.3%(予想 前回5.2→7.6%)

18:00    EUR 4月 CPI・改定値=前月比0.7%(予想0.7% 前回1.0%)、前年比1.7% (予想1.7% 前回1.7%)、コア(all items)前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)、コア(食品・エネルギー・アルコール・タバコ除く)前年比1.3%(予想1.2% 前回1.2%)

23:00    USD 4月 景気先行指数総合指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4→0.3%)→ 予想通り

23:00    USD 5月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=102.4(予想97.5 前回97.2)→ 予想と前回を上回る

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