2019/05/04

2019年5月3日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年5月3日(金)欧州・米国市場序盤の動き

注目の米雇用統計は、ご存知の通り失業率は改善し非農業部門雇用者数は予想外に拡大。逆に、労働参加率は低下し賃金の伸びは期待ほど拡大せず前回と変わらず。この結果を受け、米債利回りは低下し米株は上昇。為替相場はドル買い→ドル売りへと大きく舵を切り、期待外れの米ISM非製造業景況指数にドル売りの流れが一時強まる。

また、トランプ大統領に続けと言わんばかり、クドロー、ペンス両氏もFRBへ利下げ圧力を強めており、米金利の低下=ドル売り圧力に、主要通貨では先のパウエルFRB議長のタカ派発言以来続いていたドル買いの流れの修正へ。

なかでも、相場変動が目立ったのはGBPUSDで、英総合PMI+サービス業PMIは前回より上昇。英地方議会選で与野党ともに議席を大幅に減らす見込みに、GBPUSDは一時1.3000の大台を割り込みGBP売りが強まるも、米雇用統計と米ISM非製造業景況指数の悪化を受けて反発し、与野党でブレグジット協議が週明けにも再開との報道もあり、1.3170台まで一時急伸。

USDJPYは、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、日米貿易協議は月末までに合意する可能性あるとのことで、今後の相場変動要因へ。米国市場では注目の米雇用統計を受け111.50近辺→111.67まで急伸後に米債利回りの低下もありドル売りへと変化。さらに、弱い米ISM非製造業景況指数に111.17まで下落。

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17:30    GBP 4月 総合PMI=50.9(予想50.6 前回50.0)、サービス業PMI=50.4(予想50.4 前回48.9)→ 総合は予想と前回を上回る

18:00    EUR 3月 卸売物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比2.9%(予想3.0% 前回3.0%)→ 前月比が予想外のマイナスへ

18:00    EUR 4月 消費者物価指数・速報値=前年比1.7%(予想1.6% 前回1.4%)、コア前年比1.2%(予想1.0% 前回0.8%)→ 前年比、コア前年比共に予想と前回を上回るもEUR買にならず

21:30    USD 4月 雇用統計: 失業率=3.6%(予想3.8% 前回3.8%)、非農業部門雇用者数=26.3万人(予想18.5万人 3月19.6→18.9万人 2月3.3→5.6万人)、 労働参加率=62.8%(予想63.0% 前回63.0%)、時間当たり賃金=27.77ドル(予想 前回27.71ドル)、平均時給=前月比0.2%予想0.3% 前回0.1→0.2%)、平均時給=前年比3.2%(予想3.3% 前回3.2%)、平均週間労働時間=予想34.5 前回34.5

22:45    USD 4月 総合PMI・改定値=53.0(予想 前回52.8)、サービス業PMI・改定値=53.0(予想52.9 前回52.9)→ 予想と速報値から小幅ながら上回るが、前月より低下

23:00    USD 4月 ISM非製造業景況指数=55.5(予想57.0 前回56.1)→ 予想と前回を下回り2017年8月来の低水準にドル売りが強まる

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