2019/05/05

最近のIMMポジションから見えること(5月4日)



最近のIMMポジションから見えること(5月4日)

集計日が4月30日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションは-366,767 コントラクトで、5週連続でショートが拡大し、水準的には2018年6月19日にロングからショートに転換してから最大値を維持している。

通貨別に見ると4月23日の週と変わらず、カナダドルが小幅ながら前週比でロングとなっている以外は他の6通貨はショートが拡大し、相変わらずドルに対しての信頼感は強さを維持している。


【円】
ロング20,578 ショート120,177 ネット-99,599 前週比-5,185
    
2018年6月19日から46週続くネットのショートポジションは変わらず、前週比でみても2月19日から11週連続でショートが拡大している。ドル換算の円ショートポジションは約111.7億ドルで前週比では6.23億ドル相当の円ショートが拡大していることになり、円売りが増加中で昨年12月24日の水準に並ぶ。その反動なのか? 為替市場では円高への動きが見られる。


【ユーロ】
ロング153,821 ショート259,365 ネット-105,544 前週比-126 
                   
2018年10月2日から31週続くネットのショートポジションは変わらず、前週比では2週連続で小幅ながらショートが拡大している。ドル換算のユーロショートポジションは約148億ドルで前週比では198万ドル相当のショートが若干拡大し、7通貨の中では最弱通貨でユーロ売りポジションの積み上がりが最も目立っている。もし、為替市場で調整が起こればユーロの買い戻しが最も大幅となるのだか、その気配は感じられず。


【ポンド】
ロング51,577 ショート56,245 ネット-4,668 前週比-2,833
       
2週間前に、2018年6月19日から43週続いたネットポジションはついにショートからロングへと変化したことで、ポンド相場の変化を期待したが、過去2週間は元のネットショートポジションに小幅ながら逆戻りしている。ドル換算のポンドショートポジションは約3.8億ドルで、引き続きブレグジットの先行きがまだ不透明な中では、ポンド売りポジションがほぼスクエアーで驚き!為替市場ではブレグジットの先にポンド高を見ていることの現れで、はたしてその通りになるのだろうか?


【カナダドル】
ロング19,445 ショート66,190 ネット-46,745 前週比748    

2018年3月27日から58週続くネットのショートポジションは変わらず、前週比では2週連続で小幅ながらロングが拡大している。昨年の12月24日以降のネットショートポジションは3.96~6.6万コントラクト(平均4.68万)の狭いレンジで安定し大きな変化は見られず。ドル換算のカナダドルショートポジションは約34.91億ドルでこの間の平均値35.1億ドルとほぼ変わらず。


【豪ドル】
ロング30,520 ショート89,525 ネット-59,005 前週比-8,556        
  
2018年4月3日から57週続くネットのショートポジションは変わらず。前週比では2週連続で小幅ながらショートが拡大している。ドル換算の豪ドルショートポジションは約41.6億ドルで前週比では5.76億ドル相当のショートが拡大していることになり、40億ドルの大台は昨年11月20日以来となる。


データは別表をご覧ください!

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