2019/05/02

2019年5月2日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年5月2日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は国民の休日で休場、中国市場も休場。前日にパウエル総裁が記者会見で「インフレの下押し要因による影響は一時的である可能性」を示唆したことで、急伸した米債利回りにドル買いへと変化した流れはアジア市場でも有効。米10年債利回りは2.53%台へ、2年債も2.33%台へと上昇。

為替相場は、欧州市場のBOE金融政策委員会(議事要旨+インフレ報告)とカーニーBOE総裁の記者会見待ちとなっているが、全体的にドル高傾向を維持しながらも利食いのドル売りが若干ながら優勢となっている。

欧州市場では独小売売上高は予想よりマイナス幅は縮小、ユーロ圏各国の製造業PMI・改定値は強弱混在し大きな動きになっていない。

USDJPYは、前日のパウエルFRB議長の記者会見後に111.05の円高から111.61の円安へと急変し、米金利が上昇傾向にあることで、アジア市場は早朝の111.35→67のレンジでやや底堅くなっている。ただし、トランプ大統領のFRBへの金利引き下げプレッシャーは変わらず、また、日米通商協議で為替条項も気になり、積極的に円売りを期待することもできず。

EURUSDは、前日に急落した流れを継続中で、昨日のボトム1.1188とほぼ同水準の1.1191まで値を下げてからは、独小売売上高も予想外にマイナス幅は縮小し、ユーロ圏各国の製造業PMI確報値も大枠予想通りの結果に、1.1200の大台を回復中で、BOE金融政策委員会の結果を受けたEURGBPの動きを意識したい。

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7:45    NZD 3月 住宅建設許可件数=前月比-6.9%(予想 前回1.9→1.7%)→ 前回から大幅に悪化

15:00    GER 3月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.5% 前回0.9→0.5%)、前年比-2.1%(予想2.9% 前回4.7→4.4%)→ 予想よりマイナス幅は縮小

15:30    CHF 3月 小売売上高=前年比-0.7%(予想-0.4% 前回-0.2%)→ 予想よりマイナス幅が拡大

16:30    CHF 4月 SVME購買部協会景気指数=48.5(予想51.0 前回50.3)→ 予想を下回る

16:50    FRN 4月 製造業PMI・改定値=50.0(予想49.6 前回49.6→49.7)→ 予想を上回り速報値から小幅上昇へ

16:55    GER  4月 製造業PMI・改定値=44.4(予想44.5 前回44.5→44.1)→ 予想を下回り速報値も下方修正へ

17:00    EUR 4月 製造業PMI・改定値=47.9(予想47.8 前回47.8→47.5)→ 予想を上回るも速報値は下方修正へ

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バー米司法長官は、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査したモラー特別検察官の報告書の扱いを巡り2日に予定されていた下院司法委員会での証言を取りやめた。

ポロズ・カナダ中銀総裁(上院銀行委員会)は、カナダ経済がさらされている逆風が後退すれば、金利は現在の「極めて低い」水準から上昇する。また数分後には「現時点で金利は依然として非常に低い」。高水準の個人債務を踏まえると、カナダ経済はこれまでになく金利に敏感になっている。

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