2020/08/12

2020年8月12日(水)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年8月12日(水)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


米株安、資源価格安、米金利上昇、ビットコイン急落。為替相場は資源関連通貨が弱い中でTRYの上昇が目立っている。主要通貨は強弱混在。そして、リスクとの連動性はなく、JPY先高期待の反動なのか全面安。


欧州株の上昇に反し、米株は追加経済対策への期待、キャピタルゲイン課税と低所得者への減税期待、ロシアのコロナワクチン承認を好感、ダウは一時350ドル超の上昇から、IT・ハイテク株のうりが強まり終盤にかけ下落し、マコネル上院院内総務(共和党)「米景気対策の交渉は行き詰まっている」との発言もあり-104.53(-0.38%)、Nasdaq−1.69%、S&P500 −0.80%と弱さが目立っている。


資源価格も続落、WTIは41.55(-0.93%)、金1916.8(−6.08%)、銀24.730(-15.71%)、ブルームバーグ・コモディティインデックスは-1.43%と下げ幅を拡大。米債利回りは上昇し、10年債は0.641%(0.059)。


トランプ氏、キャピタルゲイン課税の減税、中間所得層の低所得税減税を支持、さらに多くの雇用が創出されるとの思惑に一時株高へと動くもGAFA株は弱く続かず。マコネル上院院内総務(共和党)「米景気対策の交渉は行き詰まっている」、株安が強まりUSDJPYは売りに変化。


USDJPYは、105.93の安値から米株の上昇や米金利の上昇もあり、106.24の高値水準を上抜けし、クロスでは主要通貨のEURJPY+0.53%がベストながら、新興国のTRYJPY+2.09%を見ると、リスク回避の反動によるJPY売りも後押し106.58まで上昇。米株が上げ幅を縮める中で、米10年債利回りが0.66%台と7月中旬近くまで上昇すると、106.68まで続伸。


マコネル上院院内総務から「米景気対策の交渉は行き詰まっている」との発言に米株安が強まりようやく上げ止まり106.40台まで値を下げるも、8月3日の高値106.47を上回り、200日×4時間106.62のポイント近くを意識した動きとなっている。


USDJPYのDailyチャートではオシレーター系は既に買いへと変化しているが、主要通貨では大きなトレンド変化はまだ見られず、DXYは93.665(+0.09%)、WSJドルインデックスも88.88(+0.03%)と小幅な変化にとどまっている。つまり、USDJPY単体では上値を狙う可能性が高いが、主要通貨でJPY売りが加速しない限り上値も限定的では?


EURUSDは、一日を通じて1.1720~1.1807のレンジで、大枠1.17~1.18のレンジを2日間継続し、大枠1.17~1.19のレンジを11日間続けており、オシレーター系のDailyは歴史的な欧州復興債成立と米中対立やトランプ氏再選リスクの高まりに、10日から売りへと変化している。


大統領選の世論調査でトランプ氏とバイデン氏の差は縮小しており、米経済対策の期待感も残り1.190をダブルトップとして下げに向かう可能性は否定できないが、どうもトランプ氏を信じることはできないのが悩みの種。1.1800をクリアに上回った時に再上昇を意識しながら、どこまで押すことができるか確認したい。


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