2020/08/09

直近のIMMデータから

 直近のIMMデータから

集計日が8月4日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。

7通貨ペアのネット合計は前週比でみると150,746→183,319コントラクトと5週連続でロングが増加し、ドル先安を意識したポジションが続いています。

通貨別にネットポジションを見ると、ユーロのロングは180,648コントラクトと全体の63.9%を占めており圧倒的にユーロが主導したドル安であることがわかります。

円、ユーロ、スイスは前週に続きネットポジションではロンググループに属しますが、ポジションは限定されています。ユーロはEU復興基金の創設という歴史的な動きを評価したのと同時に、最近の諸問題をめぐる米国への不安拡大のヘッジ先として選好されています。

一方、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルも前週に続きショートグループに属しており、ポンドは英EU通商協議が難航していることを意識しており限定的ながらショートポジションが定位置となっています。カナダ中国の問題に加えカナダ米国との関税問題が意識されているのか、前週比ではカナダドルのショートが拡大していることが気になります。

詳しくは別表をご覧ください。

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