2020/08/02

直近のIMMデータから(8月2日)

直近のIMMデータから(8月2日)

集計日が7月28日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨の変化を見てみましょう。

7通貨ペアでみるとロングが拡大しドル先安感はかわらず。ネットでは+122,225→+150,746(+28,521コントラクト)と4週続けて増加し、通貨の買いポジションが拡大しています。この数字は2018年4月24日の+154,211以来でドル先安センチメントが続いています。

いつもながらネットロングでは、NO.1はユーロが定番で+157,559と他を圧巻、円+28,507、スイス+8,442と続いています。逆に、ネットショートでは、NO.1はポンドがこちらも定番となっており-25,409、豪ドル、カナダドル-12,496、豪ドル-5,012、NZドル-845と続いています。

前週との増減をみると、ロングではユーロが+32,512と圧倒しており、続いて円+9,200、カナダドル+4,202、スイス+1,063と続き、逆にショート増加は、ポンド−10,329、豪ドル−4,807、NZドル-3,320と続いています。

これらの傾向から、EU復興債の合意と米中対立、コロナ感染拡大、米大統領選の不透明感などのリスク回避にユーロが最も選好され、全体のロングの内で50%超をユーロが占めリスク回避時の定番となっている円とスイスもそれなりに選好されていることがわかります。

一方、年末に控えたブレグジットを前にしてEU英国の通商交渉の不透明感が懸念材料とされポンドのショートポジションは最も大きくなっています。また、カナダドルですが今週は前週比でネットロングが増加し資源価格に連動しやすいのですが、中国との問題もあり残念ながらネットポジションではシートから変化する兆しはまだ見られません。

詳しいデータは別報をご覧ください。

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