2020/08/29

直近のIMMデータから

 直近のIMMデータから


集計日が8月25日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。


7通貨のネットポジションは前週の205,413→223,805コントラクトと通貨のロングが再拡大しています。傾向としてはユーロのロングが再拡大しており、ロングの56%を占め圧倒的な水準で、ショートは逆に21%にとどまっており、ネットでは211,752コントラクトで、ユーロがドル売りの主役であることは間違いありません。


今回のデータは、パウエルFRB議長発言、安倍首相の辞任表明などで相場が変動する前の発表となっていることを割り引いて考える必要がありますが、市場全体のドル先安期待は変わらず、カナダドルと豪ドルを除きロングを継続しています。


円ですが、過去3週間はロングが4万台、ショートが2万台と変わらず、当然ながらネットでも2万コントラクト台で推移と全く変化する気配は見らえません。ただ、週末の安倍首相の辞任報道に株安=円高に急変した流れが単発的に終わるのか、それとも継続するのか来週のデータが注目されます。


ユーロは、ネットで21万コントラクト台と圧倒的なロングポジションが継続中で、EURUSD1.2の大台を前にして伸び悩みながらも、ロングポジションが減少するどころかさらに拡大傾向にあり、EURの継続的な強さが感じられます。


詳しくは別表をご覧ください


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