2020/08/01

2020年8月1日(土)昨日7月31日、海外市場の動き

2020年8月1日(土)昨日7月31日、海外市場の動き

週末・月末の金曜日。ポジション調整・実需の重要も多く、欧米共に経済指標が多数あり忙しい中で、ドル全面高+JPY全面安。米株高+米債利回り軟化+原油・金・銀価格上昇。

主要国(含む日本)で新型コロンウイルスの再拡大が気になる中、テドロス事務局長は「新型コロナウイルスの世界的大流行は百年に一度の公衆衛生危機であり、今後何十年にもわたり影響を及ぼす」と気になる発言も。

米株は終盤にかけ上昇。米国ではコロナ対策で失効する追加対策法案を巡る与野党協議は決別したが、大手ハイテク企業の好決算もありダウは+114.67(+0.44%)、Nasdaqは+1.49%と上昇幅は大きい。米10年債利回りは0.535%(-0.021)と軟化。金価格+2.66%、銀価格+5.43%、原油+1.28%と強含みで推移。

経済指標では、ユーロ圏のGDPは弱く、逆にインフレは緩やかに上昇しており、米国では個人消費は過去最大だった前回から低下するも予想より強く、シカゴPMIも強かったが、ミシガン大学消費者信頼感の伸びは弱く景況感の改善は先送しており、同調査でじき大統領候補に関しての質問で「トランプ大統領が良いとの回答の割合はバイデン前副大統領を上回った」とのこと。

為替相場は、フィッチが米格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げたがドルは強い。EURUSD、AUDUSD、NZDUSDが続落、USDJPY、USDCHFが続伸するドル大幅高の中で、GBPUSDは小幅な下落にとどまり、USDCADは逆にCAD高となっている。

カナダの月次GDPは前月比4.5%と強く出たことや資源価格の上昇もあり、USDCADは一時1.3372まで下落し、前日比でもCAD高を維持している唯一の通貨。

GBPUSDは、ジョンソン英首相が感染第2波の発生が懸念される中、イングランドで抑制策の緩和を停止すると発表しているが、GBPショートの巻き戻しなのか、EURGBPは続落、GBPJPYは続伸と比較的取引量の多いクロスでGBP買いが目立っている。

USDJPYはリスク回避の円買いが選択されアジア・欧州で付けた104.19をボトムに流れは急変。105円の壁を上抜けしてから円ロングの切りがさく裂しオプションカットでは105.80まで上昇、欧州クロー人タイムにも続伸し一時106.05まで急伸。終盤にかけての米株高もあり105.85と高値圏で終了している。クロス円を見ても全面安でGBPJPY+CADJPYが1%超の円安で、GBPJPYが137.50を、CADJPYが78.20を上抜けしてから特に上昇が加速している。

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21:30    USD 6月 個人所得=-1.1%(予想-0.6% 前回-4.2→-4.4%)、個人消費支出(PCE)=前月比5.6%(予想5.2% 前回8.2→8.5%)、PCEデフレーター=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比0.8%(予想0.9% 前回0.5%)、コアPCEデフレーター=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1→0.2%)、前年比0.9%(予想1.0% 前回1.0%)→ 個人消費支出は過去最大だった前回から低下するも予想を上回る。所得の減少は4月に実施された個人への直接支援の効果が薄れつつあることを反映しているが、失業手当ては実際には6月に年換算で1110億ドル増加。失業者は減少したものの、処理が遅れていた失業保険の申請が処理されたことを反映した公算が大きい

21:30    CAD 6月 住宅建設許可件数=前月比6.2%(予想 前回20.2→21.6%)

21:30    USD 第2四半期 雇用コスト指数=前期比0.5%(予想0.6% 前回0.8%)→ 予想と前回を下回り4年ぶりの低い伸び率

21:30    CAD 6月 原材料価格指数=前月比7.5%(予想7.0% 前回16.4%)→ 原材料価格の上昇で予想を上回る、鉱工業製品価格=前月比0.4%(予想0.8% 前回1.2%)→ 予想と前回を下回るも、主にエネルギーおよび石油製品の価格上昇で上昇を維持。

21:30    CAD 5月 月次GDP=前月比4.5%(予想3.5% 前回-11.6→-11.7%)→ シャットダウンが広範囲に及んだため、2か月前例のない減少が続きました。5月には、州と準州が経済のセクターをさまざまな程度に再開し始めました。5月の上昇は3月と4月の低下の一部を相殺するも、経済活動は2月のパンデミック前の水準を15%下回ったまま。

22:45    USD 7月 シカゴ購買部協会景気指数=51.9(予想44.5 前回36.6)

23:00    USD 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=72.5(予想72.8 前回73.2)、景気現況指数=82.8(予想 前回84.2)、消費者期待指数=65.9 (予想 前回66.2)、インフレ期待1年=3.0%(予想 前回3.1%)、5年=2.6%(予想 前回2.7%)→ 予想と前回を下回り、 コロナ感染再拡大で消費者心理は低下、期待指数は5月低水準に逆戻り。今回の調査では特別に選挙関連の質問が設けられた。経済成長と家計の点でどちらの大統領候補が良いかとの質問では、トランプ大統領が良いとの回答がバイデン前副大統領を上回った。ただ家計に関しては、特に違いはないとの回答が全体の42%に達した

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OTH    東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は463人、

OTH    世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は31日、新型コロナウイルスの世界的大流行は百年に一度の公衆衛生危機であり、今後何十年にもわたり影響を及ぼすという考えを示した。

OTH    ジョンソン英首相は31日、新型コロナウイルス感染が再拡大し、感染第2波の発生が懸念される中、イングランドで抑制策の緩和を停止すると発表した。 英国全体のロックダウンを避けるためにルールに従わなければならない。

OTH    米フロリダ州の保健当局は31日、過去24時間で確認された同州の新型コロナウイルス感染症による死者が257人となり、4日連続で過去最悪のペースを更新したと発表した。

USD     米国で失業者に対する週600ドルの特別給付措置が7月末で失効を迎える中、新型コロナウイルス追加対策法案を巡る与野党協議は31日も平行線をたどり、物別れに終わった。

USD    格付け会社フィッチ・レーティングスは31日、米国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。格付けは「AAA」を維持した。格付け見通しの引き下げについて、公的財政の悪化などを指摘。

USD    企業決算では、アップル、ネット通販大手アマゾン・ドットコム、交流サイト大手フェイスブックなどの決算が好感
USD    トランプ大統領 ティックトックの運営会社「バイトダンス」に対し、ティックトックの米国事業を売却するよう命令する大統領令に指名する意向。

EUR    スペイン第2四半期のGDPは前期比18.5%減と過去最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルス流行を受けたロックダウンが打撃となり、金融危機後の回復が相殺された。

EUR    イタリア第2四半期のGDP速報値は前期比12.4%減、前年比では17.3%減だった、新型コロナウイルスのパンデミックの影響ですべての部門が打撃を受け、「過去に例のない」落ち込みとなったとしている。

GBP    英住宅金融会社ネーションワイド 7月の住宅価格は前月比1.7%上昇し、2009年8月以来、11年ぶりの大幅な伸びを記録した。新型コロナウイルス関連規制の緩和に伴い、経済が急回復していることをうかがわせた。

JPY    マネックスグループ傘下のコインチェックで、仮想通貨の取引量が急増していることが分かった。コインチェックによると、取り扱い通貨の総計で前週比2倍から3倍になっているという。足元の市況高が背景。米中対立などを背景に、ビットコインの価格は急上昇している。市場関係者によると、安全資産の代表格である金に代わる投資先として、ビットコインにも資金が流入しているという。

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