2020/08/29

2020年8月29日(土)昨日28日、海外市場の動き

 2020年8月29日(土)昨日28日、海外市場の動き


安倍首辞任表明に円相場は翻弄(円高+日本株安)。米国市場は株高の流れは止まらず、一方米債利回りは低下し金などリスク商品は上昇、為替相場はドル売り傾向が続く。


ダウ161.60(+0.57%)でNasdaqとS&Pも小幅上昇を維持。米10年債利回りは0.72%(-0.035)に低下し、ブルームバーグ・コモディティインデックスは73.14(+0.72)と大幅高で、金+2.07%、銀+2.15%と大幅高。ただし、原油価格42.97(-0.16%)と動かず。


為替相場はドル全面安。新たなドル売りと言うよりドルロングポジションからの変化で、資源価格の上昇もありAUDUSD+1.47%、NZDUSD+1.53%、GBPUSD+1.13%とコモンウェルズ通貨高が特に目立っている。


USDJPY−1.15%と円高に動き、前日のパウエルFRB議長の発言前後の上下変動した相場展開を考えるにつれ、105~107円の下限に位置する相場展開をどう考えるか? 安倍首相辞任=アベノミクスの終焉=株安=円高の発想のようで、これがどこまで続くかは不明ながら、円高支持者にとっては、株価連動の円相場がしばらく続くことになりそうである。


EURUSDは1.19台で終了。クロスでEUR売りの流れながらトレンドとしては1.200の壁を上抜けなければ新たなブル相場になり切れないが、他の主要通貨でドル売りが続き、ロングポジションの調整をしながら上値を試す動きは変わらず。


AUDUSD、NZDUSDと上昇力は強く上値を更新している流れにドルの弱さが目立っている。


米個人所得は0.4%と強くでるも、、個人消費支出は1.9%と前回6.2%から低下し2か月連続で景気の回復が弱まっている。あとは米追加景気対策の行方次第。


シカゴPMIは51.2と前回51.9から軟化、ミシガン大学消費者信頼感指数は確保値で74.1と速報値72.8から上方修正。景気の回復期待が見られるも、半年前の半分にとどまり手放しでは喜べない。また、インフレ期待もやや上昇している。


カナダGDPは、前月比6.5%と前回4.8%から強くでるも、第2四半期DPは前年比-38.7%と予想-40.0%から若干いいが前回-8.2%からは大幅な減速に間違いない。


ユーロ圏経済信頼感(ESI)は87.7で前回82.4から改善しロックダウンが終了し需要の回復が見込まれる。