2020/08/26

2020年8月26日(水)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年8月26日(水)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


日本では安倍首相の健康不安が巷で話題沸騰。一方、27日のパウエルFRB議長発言(ジャクソンホール・シンポジウム)を前に基本は動きたくないムードが強いも、為替相場はドル売り+円売りに傾く。


株と米債利回りは、米中は貿易合意の第1段階検証で最接近したことを好感して続伸したが。米CB消費者信頼感指数の6年超ぶりとなる予想外の低迷に変化。一方、米新築住宅販売は14年ぶりの高水準で、価格も上昇中で最近のトレンドへ。


USDJPYは、リスク回避時に選好されるCHFも強くドル全面安の傾向の中で唯一弱い円。200時間MA=106.05を上抜け一時106.58まで上昇するも、大枠105~106.50のレンジに収まっている。ただ、高値後の戻り安値は106.30近辺が限度で、クロスでも円は全面安。リーダー的存在のEURJPYも200時間MA=125.60を上抜けし、現時点でそれが下限となっており、この動きを注目した。先週のIMMの円ロングポジションも極端に増加している状況でもなく、105円台からもどりで短期筋の円ロングも多くは調整済みでは。安倍首相の健康状態悪化=辞任=政局混迷となれば話は別だが、そうでなければ107円台を超えるような積極的な円売りは疑問。


USDCADは、安値1.3177と1.3200の大台を割り込みCAD買いの流れが続いている。シェンブリ・カナダ中銀副総裁は、中銀の見直しでは平均インフレ目標を検討とあり、平均インフレ目標は選択肢の1つとあった。先の報道ではカナダ中銀は26日に、2021年に予定される金融政策枠組みの見直しに関するワークショップを開くとあり注目したい。


EURUSDは、EUR高を期待しているがEURロングポジションは膨らんでいたこともありなかなか200時間MA=1.1850近辺を抜けきれず。IFO業況指数は強く景気回復の順調性を証明し、IFO経済研究所は、独第3四半期GDPは7%前後と予想するなど回復傾向を示唆。ただし、先週金曜日のユーロ圏各国のPMI速報値が予想外に弱かったこともありやや不安。EURJPYは0.8%弱上昇するも、EURGBP、EURCHF、EURAUDでは小幅ながらEURは弱含んでいる。


GBPUSDは、1.3110台→一時1.3170台から1.3110台と元の水準まで逆戻りするなど欧米市場で上限変動が見られた。英紙タイムズ・オブ・ロンドンのコラムで「英国のジョンソン首相は半年以内に首相を辞任する計画なのか」との報道に反応していたが、官邸からは否定へ。200時間MA=1.3130、90時間MA=1.3126と接近する中で、この水準近辺での取引が続き、EU英通商協議が難航する中で方向性の難しさを物語っているが、前日比では上昇傾向を維持している。


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22:00 USD 6月 ケース・シラー米住宅価格指数(主要20都市圏)=前年比3.5%(予想3.6 前回3.7→3.7%)、指数225.13(予想 前回224.76→224.60)


22:00 USD 6月 FHFA住宅価格指数=前月比0.9%(予想0.3% 前回-0.3→-0.2%)、指数予想 前回287.3、第2四半期指数0.8%(予想 前回1.7%)


23:00 USD 8月 CB消費者信頼感指数=84.8(予想93.0 前回92.6→91.7)→ 予想外に弱く6年超の低水準で米株の売り要因となり、米債利回りは軟化へ。


23:00 USD 7月 新築住宅販売件数=前月比13.9%(予想1.3% 前回13.8%)、件数90.1万件(予想78.6万件 前回77.6→79.1万件)→ 14年ぶりの高水準


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CAD 金融政策に取り入れているインフレ目標の枠組みについて初めて、国民の意見を募集するとロイターが伝えている。なお、カナダ中銀は26日に、2021年に予定される金融政策枠組みの見直しに関するワークショップを開く予定であり、ウィルキンス上級副総裁が司会進行を務める。


CAD シェンブリ・カナダ中銀副総裁 調整後のCPIは測定しているものよりも高いが、上げ幅は小さい。平均インフレ目標は選択肢の1つで中銀の見直しでは平均インフレ目標を検討。2%は目標としては適切な水準。


USD カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は25日、米政権が中国による「第1段階」通商合意の履行状況に満足している。ライトハイザー代表が中国による通商合意の履行に満足していると述べたほか、中国は米農産品の購入を拡大しており、米国の雇用の伸びを支えると語った。さらに「電話会談は非常に順調に進行した。通常の見直し会合だった」と述べた。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は、中国の劉鶴副首相と電話会談し、米中通商合意の「第1段階」を履行する決意を再確認した。両国の正式協議は5月初旬以来。対中強硬派のナバロ大統領補佐官も、米中通商合意は「健在で、中国は約束通り、トウモロコシや大豆、豚肉、牛肉を購入している」と記者団に語った。


EUR 独Ifo経済研究所 第3四半期GDPは7%前後と予想。ドイツの回復はおおむね起動にのるも脆弱。


GBP 英紙タイムズ・オブ・ロンドンのコラム(ブルームバーグ) 英国のジョンソン首相は半年以内に首相を辞任する計画なのか。首相の側近で上級顧問を務めるドミニク・カミングス氏の義父が、そうした計画を話したとある。


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