2020/08/05

2020年8月5日(水)16:15時ごろの動き

2020年8月5日(水)16:15時ごろの動き


アジア市場は、前日のベイルートのほぼ全域に及ぶ大規模爆発後の米国市場のドル売りの流れを継続。爆発は少なくとも73名が死亡し4千人弱が負傷。トランプ氏は米軍としては「攻撃」による可能性があると考えているとの報道もあったが、事故の可能性も否定できない中でもドル売りの流れは止まらず。

日経平均株価は小幅な下落にとどまり、上海総合は下げ幅を縮め若干の上昇を維持。米10年債利回りは昨日の下げに反して確りで0.521%(+0.012)で推移。原油価格は強く、金・銀価格の上昇は止まらず、

また、中国チャイナ・デーリーは中国人記者のビザを巡り米政府は「中国との全面対立」を挑発しようとしていると痛烈に批判した。環球時報は中国の報復措置には在香港の米国人記者を標的にすることも含まれると険悪。その中で、米中両国は今月15日前後に高官級協議を行い、第1段階貿易合意の現状を評価することを計画との報道があり若干ながらリスク懸念が弱まる。

GBPUSDは、明日のBOE金融政策委員会で、追加の金融緩和を正当化する根拠が強まっていることを示唆する多数のコメントや、難航中の英EU通商協議のリスクに対しても予想外に底堅く1.3052をボトムに1.31台まで上昇中。

NZDUDは、NZの第2四半期雇用統計は、家計労働力調査の過去のデータの基準値の改定の影響なのか、予想外の改善となり、早朝の0.6614をボトムに0.6649まで上昇。

AUDUSDは、ビクトリア州の新規感染者が過去最多と国内経済への影響を危惧するも、資源価格の上昇なのか0.7154をボトムに0.7200の大台を試す動きが続いている。

USDJPYは、USDCHFが0.2%近く下落しリスクヘッジ通貨のCHF買いが選好する中で、105.80を高値に大枠105.50~80の狭いレンジで推移。JPYクロスでは小幅JPY売りが続いている。

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7:45 NZD 第2四半期 雇用統計: 失業率=4.0%(予想5.6% 前回4.2%)、就業者数増減=前期比-0.4%(予想-2.0% 前回0.7→1.0%)、前年比1.2%(予想-1.2% 前回1.6→2.2%)、労働参加率=69.7(予想69.7 前回70.1%)→ 家計労働力調査の過去のデータの基準値の改定の影響なのか、予想外の改善へ。(2020年8月5日、労働市場統計の一部として、2020年6月四半期のリリースとして、家計労働力調査の過去のデータを2018年9月の四半期から2020年3月の四半期に改訂して、最新の全国人口の見積もりを考慮します。そのため、今四半期に発表された数値は、以前に発表された数値と異なる場合があります。今後、HLFSベンチマークは四半期ごとに改訂され、公式の移行の見積もりに改訂が組み込まれます。これにより、ベンチマークが最終的になる前に7四半期にわたって改訂されます。)

9:30 JPY 7月 総合PMI・確報値=44.9(予想43.9 前回40.8)、サービス業PMI・確報値=45.4(予想45.2 前回45.0)→ 予想を上回り縮小率が回復した。

10:45 CNY 7月 総合PMI=54.5(予想 前回55.7)、サービス業PMI=54.1(予想57.9 前回58.4)→ 10年ぶりの高水準の前月から下落し、予想も下回る。

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OTH レバノンの首都ベイルートの港で4日、大規模な爆発があった。死傷者は現地病院の収容力を超える規模に上っている。衝撃は大きく、ベイルート全域で建物の窓ガラスが吹き飛び、爆発音はキプロスでも聞こえた。当局は爆発が港の極めて爆発性の高い物質によって引き起こされたと説明したが、事故だったのか何らかの攻撃だったのかは今のところ発表していない。トランプ米大統領は今回の爆発について、米軍としては「攻撃」による可能性があると考えているとホワイトハウスでの記者会見で述べた。死傷者数は増え続けており、ハッサン公衆衛生相によると、現地時間午後11時(日本時間5日午前5時)ごろの時点で死者67人、負傷者約3600人となっている。

USD 米中両国は今月中旬に高官級協議を行い、第1段階貿易合意の現状を評価することを計画している。事情に詳しい複数の関係者が4日明らかにした→ 米中対立激化への過度な懸念が後退 米国側はライトハイザーUSTR代表、中国側は劉鶴副首相が出席する。協議は15日前後に行われる見込みという。

GBP BOEは6日、新型コロナウイルス不況への対応策として、追加の金融緩和を正当化する根拠が強まっていると示唆する可能性がある(Bloomberg)。初期の景気回復は勢いを失う懸念がある。アナリストらは今週の金融政策委員会(MPC)の決定について、政策金利と資産買い入れ枠の据え置きを予想しているが、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ブルームバーグ・エコノミクスは、夏が過ぎた後に追加の対応が必要との見方を示す。

AUD ビクトリア州の新規感染者が過去最多に、8月だけで8億豪ドル超の大打撃か

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