2020/08/31

2020年8月31日(月)16:15時ごとの動き

 2020年8月31日(月)16:15時ごとの動き

安倍首相の後任をめぐる思惑に「株高=円安」へと動き、週末の連銀総裁らの「新ガイダンス」を急がない考えとの報道に、米債利回りは軟化し円売りも弱まる。

菅官房長官が自民党総裁選に出馬し次期総裁で最有力。安倍首相のアベノミクス=日銀の緩和路線の継続期待や、バフェット氏が日本の5大商社の株式を各5%取得ともあり、日経平均株価は先週末の下げ幅を一時全戻し+287円(+1.25%)。

USDJPYは、菅氏が次期総裁レースの先頭に立ち安倍路線の継続期待に株高もあり105.29→105.80台まで急伸するも、米債利回りは軟化し、安倍首相のような強いリーダーシップを維持することができるだろうか? やや心配なこともあるが105.40~80のレンジで底堅く推移。クロスでもCADJPY、CHFJPYの上昇が目立ち円売り傾向が続く。

それ以外の通貨では、EURUSが大枠1.1900~30で動かず、GBPUSDは1.3320~70のレンジで売り圧力が強い。AUDUSDは、中国が豪産ワインに反補助金調査を開始したことで一時売り圧力が強まるも大枠0.7340~80のレンジで推移。

日経平均株価は+1.12%と高止まり、上海総合は上げ幅を縮め、米債利回りは0.722%と0.738%の高値から軟化、原油価格は43.30台まで急伸。

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8:50 JPY 7月 鉱工業生産・速報値=前月比8.0%(予想5.0% 前回1.9%)、前年比-16.1%(予想-17.5% 前回-18.2%)→ 予想外に強く1978年以降で最大の伸びとなった

10:00 AUD 8月 TD証券インフレ期待=前月比0.1%(予想 前回0.9%)

10:00 CNY 8月 総合PMI=予想 前回54.2、製造業PMI=51.0(予想51.2 前回51.1)、サービス業PMI=55.2(予想 前回54.2)→ サービス業の伸びが大きい

10:00 NZD 8月 ANZ 企業信頼感=-41.8(予想-42.4 前回-31.8 速報値−42.4)、企業経済見通し=-17.5%(予想 −17.0 前回-8.9 速報-17.0)

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USD ブラード・セントルイス連銀の総裁は28日のCNBCとのインタビューで、米金融政策は「現在の状況に照らして適切」だとの考えを示した。「政策金利は低く、長期にわたり低く保つ方針だ。市場も長期の低金利を予想している」と語った。

USD メスター・クリーブランド連銀総裁も28日、ヤフー・ファイナンスとのインタビューで、「経済見通しを踏まえ、しばらくは低金利が続くとした米金融当局のメッセージは、誰もが受け取り、そのように想定している」とした上で、今後の会合でそのメッセージを変更するかどうかは、経済動向に強く左右される」と述べた。

USD カプラン・ダラス連銀総裁は28日の再送 ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで 金利見通しについて、今のところ既に十分なガイダンスを示しており、これ以上は必要ない。四半期ごとに公表される連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの経済予測で「年内と来年は政策金利を低水準で維持するとすでに示している。私はここである程度、自制した方がよいと思う  米債利回りは一時軟化

USD 米金融当局者、ゼロ金利維持期間の新ガイダンス急がない考え-米10年国債利回りは2bp(1bp=0.01%)低下の0.73%

AUD 豪連邦統計局によると、第2・四半期の企業の売上高と賃金は共に減少した。新型コロナウイルス感染対策のロックダウン(都市封鎖)の影響でサービス部門が特に落ち込んだ。多くの人が職を失う中、3.3%低下した。約4年ぶりのマイナスを記録し、統計を開始した2001年以降で最も大幅な落ち込みとなった。

NZD UBSは、NZの小売売上高について、4-6月期は過去最大の下げ幅を記録したものの、恐れていたほどの数字ではなかったと指摘。これを受けGDPの見通しも修正した。小売売上高は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のロックダウン(封鎖措置)を受けて15%減少。だが市場は約20%の減少を予想していた

JPY 自民党総裁選 8日に告示、14日に投開票、14日に両院議員総会で投開票とする案を決定

JPY 菅義偉官房長官が自民党総裁選に出馬するとの報道で、安倍政権の政策を踏襲し、景気回復を下支えると期待から東証1部銘柄は約9割が上昇するほぼ全面高。債券相場は上げ幅を縮小して、為替相場はもみ合いが続いた。

CNY 中国が豪ワインに反補助金調査開始

CNY 中国・大連商品取引所の鉄鉱石先物が31日、4%近く上昇。6カ月連続の上げを記録する見通し。建設事業の堅調で鉄鋼需要は引き続き底堅いとみられる。

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