2020/08/28

2020年8月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年8月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


今日の安倍総理の記者会見は? FRBの新戦略の影響は?


パウエルFRB議長の発言をどう評価したらいいのだろうか? 期待通りだというコメントもあるが、受けた直後の反応は「債券利回り急落+商品価格は急伸+ドル売り」から、FRBの新戦略(インフレ率上昇+失業率低下を目指す)に追加緩和の可能性が意識され、米株は上昇傾向を維持。


そして、インフレ期待の上昇なのか(?)債券利回りは急伸し、円売り圧力が強まり、USDJPYは一時106.70まで上昇しEURJPY+0.48%、AUDJPY+0.91%などクロスでもJPYは全面安。


主要通貨は対ドルに対して上下変動ながらもAUDUSDが0.7220台→0.7250台へ上昇が目立つ程度(クロスではAUDの上昇が目立つ)で、一日を通じてボラティリティが高い反面、終値ベースではJPYを除き大きな変化は見られず。


FRBは積極的な新戦略を発表。インフレ率が「一時的に2%を上回ることを容認」し、「長期的に平均2%の目標達成を目指」すほか、「最大雇用の確保」を図ると表明した(FOMCメンバー17人全員一致で採択)、これで現在のゼロ%近辺に何年もとどまる可能性が出てきた。


米株は上昇傾向を維持、ダウは+0.57%、S&P+0.17%上昇するも、Nasdaqは-0.34%と下落。米債利回りは上昇し、10年債は0.752%(+0.056)と上昇幅を拡大。原油価格は43.01ドルと小幅低下、金・銀価格もパウエル発言の直後の急伸から逆に下落へ。ブルームバーグ・コモディティインデックスは農産物の上昇もあり+0.44%の上昇へ。


USDJPYは、安倍首相の健康不安が続く中で、本日午後5時の記者会見を注目したいが、パウエル氏発言直後の105.60から106.50台を超え106.70まで上昇し、クロスでの円急落が、新たな円売りのトレンドの始まりなのだろうか? 


テクニカルでは最近のレンジの上限を超え円安と動くもチャートを見ると107円台でも大きな壁がいくつも存在していることも事実。主要国のEURUSD、GBPUSD、AUDUSD、USDCAD等の動きを見ると、ドルに対しての信頼感が強まったとも思えず。本日の安倍首相の記者会見を受け相場が円高へと変化する可能性も否定できず。


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パウエルFRB議長、ゼロ金利政策を長く続けるため、2%の物価上昇率を目指す政策指針を修正する。金融政策の目標として「当面の間は2%を上回るインフレ率を目指す」と明記。利上げは少なくとも2023年以降になる見通しだ。


FRBは積極的な新戦略の下、インフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すほか、最大雇用の確保を図ると表明した(FOMCメンバー17人全員一致で採択)、これで現在のゼロ%近辺に何年もとどまる可能性が出てきた。


 FRBは、期間平均で2%のインフレ率を目指すと金融政策の設定における新たなアプローチを発表。従来容認していたよりも速いペースの物価上昇を許容することもあるとの方針で、今後も長年にわたり低金利を維持する公算が大きいことを示唆。 期間平均で2%のインフレ率を目指し、インフレがオーバーシュートする期間を容認する可能性を示唆した。雇用の最大化に関する姿勢変更は、労働市場が上向く範囲の拡大を容認することになる(Bloomberg) 。 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-27/QFQ4IWT0AFB401


GBP 英ガーディアン紙、ドイツは交渉に進展が見られないことから、来週のEU大使会合で協議予定していた英EU離脱を課題から外した


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