2020/08/06

2020年8月6日(木)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年8月6日(木)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

欧米の景況感は改善へ。株高で資源価格も上昇、ADP雇用統計の低迷を受けドル売りが強まるが、資源価格の上昇も収まり上げ幅を縮め米債利回りも上昇傾向にあり、ドルの買い戻しへと動く。

ただし、一日を通じてみると流れは変わらず、ドル売りとクロスでJPYの弱さが目立っている。目立ったのはTRYの下落で複数の外銀が4日に決済できずオフショア市場でひっ迫し、、TRYJPY−1.6%台、USDTRY+2.1%台。

ダウは+373.05(+1.39%)、米10年債利回りは0.554%(+0.045)、原油価格は一時43.52まで上昇し42.16近辺で推移。金価格は一時2070.30まで上昇し2051.80で推移+30.80(+1.52%
と上昇。

NZの雇用統計は予想外に改善(基準値の変更も影響?)、中国PMIは10年ぶりの高水準の前月から下落し、予想も下回る。ユーロ圏PMIは好不況の分かれ目となる50を5カ月ぶりに上回る。英PMIは2015年6月以来の高水準、米PMIは2019年2月以来の高水準、米ISM非製造業業況指数も2019年2月以来の高水準ながら、雇用と価格は弱い。

為替相場は、ベイルートの大爆発は事故の可能性に一安心、米追加景気対策も話し合いが続いているようである。米中対立は第1段階貿易合意の現状を評価するための閣僚レベルで15日前後に協議するとのことながら、どうなることやら。

結局は、株高+債券利回り上昇+資源価格上昇+景気回復の中で、新型コロナウイルス感染の再拡大は止まらず、米大統領選のリスク、米中対立のリスクに、市場の選択はドル売り。

USDJPYは大枠105.30~90のレンジで、引き続き105.00~106.50のレンジ内で、クロスではトレンドとしえJPY売りを継続中。

EURUSDは一時1.1905まで上昇。1.20の大台達成は一朝一夕とはなりそうにない。7月末に1.200を目指し失敗し下落した動きも頭から消えず。ただし、1.1700のボトム感が強く押し目買いの流れは変わらず。

GBPUSDは一時1.3162まで上昇し、7月末の1.3170台から下落した流れがどうしても気になるが、いまのところ上昇トレンドは変わらず。英EU通商協議のリスクは残りEURUSDに比べると上昇力は弱い。

AUDUSDは資源価格の上昇がフォローし一時0.7240台まで上昇し0.7190台で推移。0.7200台の大台を維持できるか?


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21:15 USD 7月 ADP雇用統計=前月比16.7万件(予想120万件 前回236.9→431.4万件)→ 前回が大幅に上方修正されたこともあり、予想を大幅に下回り、

21:30 USD 6月 貿易収支=-507億ドル(予想-501億ドル 前回-546億ドル)、輸出1582.5億ドル(前回1445億ドル)、輸入=2089.5億ドル(前回1991億ドル)→ 米貿易赤字は予想外に減少し、6月は前月比7.5%減で輸出が過去最大の伸び

21:30 CAD 6月 貿易収支=-31.9億カナダドル(予想-10億カナダドル 前回-6.8→-13.3億カナダドル)

22:45 USD 7月 総合PMI・確報値=50.3(予想50.0 前回50.0)、サービス業PMI・確報値=50.0(予想49.6 前回49.6)→ 総合・サービス業共に2月以降で初めて50を上回り、総合は2019年2月以来の高水準。

23:00 USD 7月 ISM非製造業業況指数(NMI)=58.1(予想55.0 前回57.1)→ 状況は3月に底打ちして以降、着実に改善しているとの見方が増えたことがうかがわれる。一方で、サービス業界の雇用減は加速し、新型コロナウイルスの脅威が残る中で労働市場の回復には時間がかかることを示した。雇用と価格は減少している。

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OTH トルコ・リラがオフショア市場でひっ迫、複数の外銀は4日決済できず(bloomberg )。複数の国際的な銀行が4日、トルコの銀行を相手方としたトルコ・リラのポジションを決済することができなかった。オフショア市場でのリラの流動性を制限する政策の結果だと、事情に詳しい関係者が明らかにした。 オフショアの投資家がリラを借り入れるコストが一時1050%も急騰したため、外国銀行はリラの支払いを履行できなかった。部外秘の情報だとして関係者は匿名を条件に語った。TRY売りが強まり、TRYJPY−1.7%、USDTRY+2.38%

OTH ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染による死者が5日、70万人を突破した。米国、ブラジル、インド、メキシコで急増している。過去2週間のデータに基づくと1日当たりの死者数は5900人近くに上り、1時間に247人、15秒に1人が亡くなっていることになる。

USD カプラン米ダラス連銀総裁 失業給付の上乗せを延長することが重要 景気回復は新型ウイルスの状況次第 第3四半期は20%成長を見込む

USD ロイター/イプソスの世論調査 米国の有権者の6割以上が、新型コロナウイルスの世界的流行を理由に11月3日の大統領選を延期すべきでないと考えている

USD トランプ陣営と共和党は、米西部ネバダ州が大統領選で全ての有権者に郵便投票を認める新法を通したことを受け、発効を阻止するためにネバダ州を提訴した。原告は、民主党が主導した法案可決について、不正投票は「避けられない」と主張した。共和党のトランプ氏は11月3日の選挙で、民主党候補のバイデン前副大統領と対決する。

USD イエレン前FRB議長 FRBがフォワードガイダンスで金利を持ち上げること期待、一層の債券を購入する計画を明示すべき。インフレが一時的に2%超えること認めるべき。

USD クラリダFRB副議長  新型コロナウイルスの感染再拡大にもかかわらず米経済は第3四半期に持ち直す。経済活動は5月と6月に回復し始めたと考えており、個人的にはそれが年後半も続くと予想している。非常に大きなディスインフレ圧力が、世界の金利を押し下げている FRBは必要ならばあらゆる手段を講じる、流動性供給を調整することはオープン。

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