2020/08/04

2020年8月4日(火)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年8月4日(火)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

世界の新型コロナウイルス感染者数は1800万人を突破した。感染者数は4日で100万人増加のペースで、ロックダウンに踏み切る都市が増加へ。

米国では新型ウイルス感染再拡大に加え、議会で新型ウイルス追加対策法案を巡る協議が膠着していることを受け、米経済の短期的な見通しに悲観的な見方を示すFRB理事が増えている。

米製造業PMIは弱かったが、米ISM製造業景況指数は54.2と強く昨年3月以来の高水準、ユーロ圏製造業PMIも前回と速報値を上回り強く出たこともあり、欧州株は強くSTOXX600は2.05%上昇、米株も強くダウは+236.08(+0.89%)、Nasdaqは+1.47%、S&P500 も+0.88%の上昇へ。

原油価格は一時41.24ドルまで上昇し40.80近くで推移と強い。米10年債利回りは0.554%(+0.02)と小幅上昇へ。

肝心の為替相場は一日を通じて上下変化するも結果として大きな変化は見られず。欧米株の上昇が続く中で、22:45時の弱い米製造業PMIに対して、23:00時に発表され強かったISM米製造業の影響を受けたのか、それともオプションカットの動きなのか、その前後をドル買いのピークにドル売りへと変化。一日を通じてみると前日比で小幅なドル買いにとどまっており、変化率が大きかったのはUSDCHFの0.5%近く上昇で、リスク回避のCHF買いの巻き戻しが続いていた。

USDJPYは結局105.50~106.50のレンジ。アジア市場の105.43、欧州市場で安値105.58、米国市場の高値106.47と上下しながら105.90台で推移。高値圏での取引が続くも106.50超のストップを狙う積極的な円買いも見られず。クロス円でも積極的な変化は見られないが、GBPJPY・EURJPY・CHFJPYを主に相変わらずクロス円の取引量は大きく、USDJPY相場はクロスの影響を受けやすくなっている。

EURUSDは結局1.17~1.18のレンジ。アジア市場の1.1797を高値に強く出たユーロ圏の製造業PMIにも関わらず、EURロングの巻き戻しが続きポイントとなっていた1.1700を割り込み1.1696まで値を下げるも押し目買いが強く、EURGBP・EURCHF・EURAUDのEURクロスでもEURは底堅く推移し潜在的なEUR買い期待が強いことを示唆、1.1760台で推移している。

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USD 7月 製造業PMI・改定値=50.9(予想51.3 前回51.3)

23:00 USD 7月 ISM製造業景況指数(NMI)=54.2(予想53.6 前回52.6)→ 予想と前回を上回り2019年3月以来の高水準を記録。製造業の経済活動は7月に成長し、全体的な経済は3か月連続の成長

23:00 USD 6月 建設支出=前月比-0.7%(予想1.0% 前回-2.1→-1.7%)→ 民間部門と公共部門がともに落ち込んだことが響き、市場予想の1.0%増に反して減少

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OTH 世界の新型コロナウイルス感染者数は1800万人を突破した。感染者数は4日で100万人増加のペースで、ロックダウンに踏み切る都市が増加へ。豪ビクトリア州は外出規制を強化し災害事態宣言を発令し、メルボルンは6週間夜間外出禁止へ。マニラはさらに厳しいロックダウンへ。インド内相が検査陽性で入院。英国は感染拡大に対応するあらゆる選択肢を検討中で首都圏封鎖を検討。

OTH ブルームバーグ 金・株価の上昇とドル安、米金融当局の政策受けた実質金利低下が背景 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-03/QEF46JDWLU6901?srnd=cojp-v2

USD 7月末に失効した週600ドルの失業保険の給付額の上乗せ措置は共和党と民主党の対立が続き難航中。

USD トランプ米大統領 寝ぼけたジョー(バイデン大統領候補)が大統領に就任すれば仕事や株、401kすべてがダウンする。中国や他の人間が我々を所有する

USD カプラン・ダラス連銀総裁  失業者に対する週600ドルの特別給付措置が7月末で失効したことで、多くの企業が雇用は一段と難しくなるとの見方を示しているものの、同措置の失効で労働市場は大きな影響を受けないことが経済指標から示されている

USD バーキン・リッチモンド連銀総裁 議会が長期的な支援を早期に打ち出せなければ、米経済は想定を超えて落ち込む恐れがある。4カ月前に新型コロナウイルス対策第1弾が導入されたとき、経済に開いた大きな穴が塞がれ、これにより米経済は順調に推移すると考えられた。ただ現在は感染が再拡大し、経済に開いた穴は大きくなっており、塞ぐためにはより大きな措置が必要になっている米経済の道筋はウイルス感染次第で、ウイルス感染の再拡大は米経済のモメンタムを弱めている。

USD ブラード・セントルイス連銀総裁 米経済は5月と6月に予想外の回復を見せたものの、7月に入り回復ペースは鈍化しており、この先の道のりは一様ではない。コロナウイルスは予想以上に持続することが証明され、7月の減速と回復は、上昇と下降が繰り返されることを示す。

USD トランプ米大統領  TikTok米事業売却期限は9月15日までに成立しないなら閉鎖させると言明した。マイクロソフトか別の誰かが合意にこぎ着け、買えるのでなければ9月15日で閉鎖する。適切な取引でなければならず、米財務省が多額の資金を得るものでなければならない」と続けた。

EUR 独IFO経済研究所のチーフエコノミスト、ティモ・ボルマーショイザー氏は、2020年の同国の経済成長予測を-5.1%に上方修正した。ここ数週間「驚くほど良い動向」が見られるとしている。

GBP 英首相報道官 日本の外務相が今週訪英する予定 日本との貿易交渉は順調、近日中に合意すること希望

GBP フロスト英首席交渉官は31日にツイッターで、10月15-16日予定のEU首脳会議まで2週間足らずの10月2日まで協議を重ねる計画。英国とEUは離脱移行期間が終了する今年末以降の通商や安全保障、運輸などあらゆる分野について交渉中

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